健康情報 アトピー

ひどいかゆみで泣く子供もツライけど、見ている親は、もっとツライのが「アトピー性皮膚炎」と言われています。

アトピーとは何か?

「アトピー」という言葉は、925年にアメリカの学者が「一定の物質に対する先天的な過敏体質」という意味で提唱したものです。そのような体質を持つ人に現れる皮膚炎を「アトピー性皮膚炎」と言います。アトピー性皮膚炎は乳幼児に発生しやすい病気で、生後2〜3ケ月頃から起こり、非常にかゆいのが特徴です。乳幼児の20%近くに見られ、特に男児の方が女児の2倍の発症率ですが、3〜4歳までには大半の子供達が回復します。
しかし、この頃にアトピー性皮膚炎に悩まされるということは、アレルギー体質である可能性が高いという警告ともとれますので、早めに食生活や環境対策に取り組むことが大切です。事実、その後治ったように見えても学童期の子供達の5〜10%に手足・首などを中心として大変かゆい鳥肌のような状態の皮膚炎が見られ、さらに思春期以降の2〜4%に首や顔に肥厚・色素沈着といった皮膚症状が見られます。
アトピー性皮膚炎の原因物質や発症のメカニズムは他のアレルギー症状と同一ではないと考えられますが、一般にアレルギー症状は副交感神経の緊張によって起こるので、アトピー性皮膚炎が治った後もその代わりのように、ぜんそく・湿疹・じんましん・アレルギー性鼻炎などの症状が交互に現れることがあります。
特に青年期以降にアトピー性皮膚炎に悩まされる人は、その後ぜんそくに移行する場合が多く、さらに高齢になった時に白内障を発症する率が高いと言われています。これらの症状の連鎖を少しでもくい止めるために適切な治療と日頃の生活での予防が何より重要です。

早く治すために

<皮膚への刺激を減らす>
肌への刺激をできるだけ減らす事が基本です。髪の毛などがいつもあたったり、チクチクする服などは症状の悪化を招くとともに、無意識にかいてしまう回数が増えて新たな傷をつけてしまいます。また入浴で肌を清潔に保つのは良いことですが、刺激の強い石ケンを使ったり、洗う回数が多すぎると逆効果になります。

<ストレスに注意>
睡眠不足や慢性疲労などによるストレスは、明らかに症状の悪化を招きます。またアレルギー症状の中には、その症状の原因となるものの写真を見ただけでも症状が出る人がいるほど精神的な面が大きいので、ストレスをためず、またあまり神経質になりすぎないことが必要です。

<適切な治療>
アトピー性皮膚炎には副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)が有効です。医師または薬剤師のもとで適切に使えば安全に早く症状を軽くすることが可能です。また、かゆみがひどく寝られない時などには抗ヒスタミン剤を利用するのも良いでしょう。

<免疫力を向上させる>
よく効くステロイドや抗ヒスタミン剤も残念ながら根本的に治せる薬ではありません。どんな病気も最後に治すチカラは、全ての人がカラダの中に持っている免疫力 (自然治癒力)です。植物発酵エキス・アガリクス・プロポリス・日本山人参・ラクトフェリン・オリゴ糖などの免疫力を高める手伝いをする成分を上手に活用することも大切です。そして早く病気を治したいという強い意志を持つことです。免疫力は前向きに考えて積極的に行動するだけで確実に向上するといわれています。

今回のまとめ

●皮膚炎は6歳までには大半が回復
●複数の症状が次第に続く事も
●治療はまず皮膚を刺激しない事
●疲れやストレスは症状を悪化させる
●免疫力を高める事も治療に重要

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