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自立性調節障害で処方箋を持って来る患者さんのほとんどが、以下のような薬を服用しています。
皆さん、ずいぶんと長い間飲んでいますが、実際に効いている人をあまり見かけません。だらだらと病院にかかって、起立性調節障害からなかなか脱出できないのが現状です。飲んでいる時間だけ何とかなる薬より、根本的に元気になって、起立性調節障害から脱出できる薬があったらいいなと思っていました。そこで多くの患者さんのお手伝いを頂きながら今最も利用している漢方薬に行き着きました。かなり効果があると思いますし、ほとんどの方に効くと思っています。起立性調節障害が治る漢方薬と思ってくださって結構です。
塩酸ミドドリン(メトリジン、メトリジンD錠など)
血管を収縮さえ血圧を上げる働きがあり、起立性低血圧に広く使われ、起立直後性低血圧や体位性頻脈症候群などでは最初に使われます。効果はゆるやかに現れるため、しばらくは様子を見ます。副作用は少ないですが、頭痛、動機などが起こることがあります。
プロプラノロール(インデラルなど)
心拍数を減らし血管を収縮させる働きがあり、高血圧や不整脈のための薬です。体位性頻脈症候群に使われます。副作用としては、だるさ、めまい、除脈、低血圧、手足の冷え、稀にぜんそく発作や心不全があり、気管支ぜんそくには禁忌です。
メシル酸ジヒドロエルゴタミン(ジヒデルゴットなど)
血管を収縮させ、起立時に血液が下半身に貯留するのを防いで症状を和らげます。起立直後性低血圧の人が、塩酸ミドドリンで効果がない場合に使います。副作用には、吐き気、嘔吐、食欲不振などがあります。
メチル硫酸アメジニウム(リズミックなど)
交感神経の機能を促進させて、血圧を上げます。起立直後性低血圧の人が、塩酸ミドドリンで効果がない場合に使います。副作用には、動悸や頭痛、ほてりなどがあります。
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