栄町ヤマト薬局　漢方症例集

　相談　漢方　アトピー　栄町ヤマト薬局

〒701-4302

岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓4808ｰ3

TEL : 0869-34-5466

FAX : 0869-34-6017

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症例０１｜症例０２｜症例０３｜症例０４｜症例０５

咳

４０歳代　女性
アレルギーがありよく咳をして、夜には呼吸が苦しくなり起きあがることが多い。数回漢方薬を取りに来て治ったのだが、その後も何回か漢方薬を取りに来る。治ったのにおかしいと思ったので尋ねてみると、あの漢方薬を飲むと熟睡できるというのだ。なるほど、漢方薬の中に僕が心を落ち着かせる薬草を入れていたのだ。それが彼女には睡眠薬代わりになって寝るのが恐怖ではなくなったみたいで、眠れないだろうと予測されるときには飲んで寝るのだそうだ。漢方薬の不思議なところで、咳を止める薬が即ストレスをとる薬にもなる。

ウサギの糞（痙攣性便秘）

４０歳代女性　中学生
栄町ヤマト薬局では市販の便秘薬は滅多に販売しない。市販のものですむならわざわざうちに来る必要もないのかもしれないが。言われるままにハイこれって薬を渡してお金がもらえるなら楽なのだが、小さい薬局に限って難しい人が来る。二人とも同じ症状だからまとめて書く。いわゆる痙攣性便秘なのだ。下剤を飲むとお腹が痛くなってとても学校にも行けないし、家事も出来ない。何軒病院に行っても同じような下剤が出て、諦め加減だった。一人は処方箋を持ってきたときに向こうから頼まれ、一人は肩こりを治した母親が娘を連れてきた。二人とも１週間漢方薬を飲んでもらったら感激していた。何年も気持ちよいウンチなどしたことがなかったらしいから。トイレにはいるのはかなりの覚悟で入っていたらしい。そしていつまでも続く不快感でお腹のことばかり考えていたそうだ。こんな方は栄町ヤマト薬局には一杯いて、絶対カルテに処方を書いておいてよと念を押される。

糖尿

７０歳代　女性
ご主人の耳鳴りと不整脈が僕の漢方薬で治ったので、奥さんがやってきた。もう２０年の高血糖らしい。そろそろインシュリンをうとうと主治医が言うばかりするので、何とかならないかと相談にきた。やってみるけれど、だめだったら諦めてねと条件付きで引き受けた。１ヶ月分数種類の民間薬を渡していたら１ヶ月真面目に飲んで病院に行ったらしい。体調がずいぶん良くなったからいい変化が起こっているのではにかと期待していたらしいが、案の定血糖値もずいぶん久しぶりによい値がでたらしい。執行猶予をもらって喜んでいたが、体調がよい、体が軽いことをもっと喜んでいた。

憩室

８０歳代　女性
時々憩室炎を起こし痛み、悪寒、発熱、で不快な日々を送るそうだ。その都度医者に行くのだが案外治りにくく、何とかならないかと相談を受けた。もう何度も繰り返しているので症状が起こりそうだったらすぐ分かるそうで、予備に漢方薬をもっていてもらうことにした。試す機会が早速あって、１週間分渡していたもので治ったそうだ。無くなったから又１週間分作っておいてと頼まれた。いつも家においておきたいそうだ。

後鼻漏

２０歳代　男性
元々鼻炎はあったみたいだが、今年の冬風邪をひいてから鼻が喉に降りるようになり、夜中に咳いて眠れないらしい。鼻が黄色であったり、詰まったり、臭いが分からなくなったりと耳鼻科に通いながら悪化している。お母さんが、牛窓に行って漢方薬を作ってもらったらと勧めてくれたらしい。お金の持ち合わせがなかったので５日分後鼻漏の薬を作って渡した。今日５日後に来たら、夜の咳がすごく楽になり寝やすくなったらしい。鼻が詰まるのも減っているみたいだ。３割くらい楽になったといっていた。今日は１週間分持って帰った。

震え

５０歳代　男性
１年前から顔と手が震えるようになった。大学病院で検査してもらったら神経の病気と言われた。正式な病名は覚えていないらしい。治療してもらっていたら少しは良くなったけれど、これでは人の前で話したり字を書いたり出来ないと困っていた。偶然栄町ヤマト薬局を知っている人から訪ねてみるように勧められ、来てくれた。冗談を言ったりするのだがどこかぎこちない。初めて訪ねてきた薬局だからそんなに気を使わなくてもいいのに、何故かハイな感じがした。僕は病気と言うより性格ではないかと思い、自尊心が強すぎる人に使う漢方薬を作って渡した。２週間目で、効いているような気がすると、強がりながらも認めていた。素直に有り難うと言えばいいのだがそれが言えないようだ。又面白くない冗談を言ったりする。数ヶ月飲んで頂いてその都度改善していった。しまいには妙な演技もなくなり自然に振る舞うようになった。

鼻づまり

３０歳代　女性
風邪をひいて鼻が詰まっているといって、カゼ薬を買いに来た。片方の鼻が完全にふさがって苦しいという。市販のカゼ薬を買いに来たらしいがあまりにも詰まって鼻声なので漢方薬を３日分わたした。飲みきって又薬を取りに来たから尋ねてみると、もう１０年以上実は鼻が詰まっていて、３日でスッキリしたからもっと飲みたいらしい。慢性の副鼻腔炎だと分かったので、きっと良い変化を起こすことが出来るから頑張って飲んでみようと言うことになった。１週間分今回は渡したが、きっと治ってくれると思う。

咳

６０歳代　男性
もう５年も咳が続いている。段々ひどくなっているらしい。寝ているとき以外はいつでも咳が出てくる。それでも痩せてもいないし、体調が悪いわけでもない。話していても何故か落ち着かない。僕の話を勝手に遮って、すぐ分かったような返事をする。お医者さんで抗生物質などをもらって飲んでいたらしいが今はあきらめて止めている。僕は気持ちで咳いているのではないかと思い、ストレスの薬を作った。結構遠くの人だが、こんな人は真面目に薬をよく飲む。少しずつ良くなって、今は出かける前に１回か２回咳くだけになったらしい。やはり緊張するからかなあと言っていた。その通りなんです。

げっぷ

４０歳代　女性
検診の結果を心配しすぎて悶々と暮らしていたら、げっぷが立て続けに出るようになった。それこそ１分に１回くらい出ると言っていた。完全にストレスだから自律神経をリラックスするような胃腸薬を作ったら、１週間で収まった。それでも不安だからと言って又沢山持って帰った。手元にあれば安心なのだろう。余程辛かったのだろう。

下腹の張り

５０才代　女性
２年間便秘で困っていた。下剤を飲むとお腹が痛くて我慢できなくなる。漢方薬を作ったら毎日出るようになったが、お腹の張りはとれない。そこで温める薬を併用してもらったら、お腹の張りが２年ぶりにとれたと言って喜んでくれた。２週間分でお腹の張りはとれた。

口が苦い

２０歳代　女性
半月くらい口の中が苦い味がして困っているという。べとつきはないかと尋ねると、朝起きたときべとべとすると言っていた。何かあったなと尋ねると、２月くらい前にリストラにあったという。胃腸障害だと思って胃くすりを買いに来た女性だが、僕は敢えてストレスに効く漢方薬（勿論ストレスから来る胃腸にも効くが）を１週間分渡した。１週間後お母さんと一緒に来て、口の中がさっぱりしたと言って喜んでいた。口の苦みはなかなか治すのも難しいが、早く来てくれたのが良かったと思う。

前立腺肥大

７０歳代　男性
ここ数年徐々に夜オシッコに起きる回数が増えてきたらしい。最近では４回起きるようになってさすがに寝た気がしないそうだ。そこで相談にきたのだが、とても元気な方で、色々な役を引き受けて活躍中とのこと。みんなと旅行に行きたいらしいが、オシッコが余り出過ぎるのでいけないと言う。日中はそんなに近くないので行ったらと勧めたが、もっと完全にして行きたいらしい。漢方薬を１ヶ月分ずつ３回取りに来て夜２回に減ったらしい。その時点で漢方薬を止めた。まだ完治ではないだろうと言うと、２回くらいなら何ともないらしい。夜起きない人が２回だと辛いだろうが、４回が２回になるのはどっと楽なそうだ。来月老人会の旅行で引率するそうな。

リウマチ

８０歳代　女性
数年前にリウマチでお世話をしていたが、痛みで苦しむことがなくなった時点で漢方薬を止めた。数年ぶりに電話をしてきて、又関節が痛くなり、貧血と疲労が治らないと言ってきた。当時と余り訴えは変わっていないので、当時作っていた煎じ薬と元気になる天然薬を渡した。１ヶ月して又薬がいると連絡してくれたが、痛みもだるいのも改善したという。効きやすい人は効きやすいものだ。リウマチで改善してもらえるとこちらも達成感で嬉しくなる。

不眠

３０歳代　女性
不眠で長い間困っているらしいが、絶対睡眠薬は飲みたくないと言う方。義母の足として半年くらい通ってきているが、自分の不調を訴えた。面と向かって相談されたのではないので、簡単に２つの薬草を１月分ずつ量り、これを好きなお茶に混ぜて一緒に飲んでと言って渡した。ほとんど民間薬の世界だ。ところが１ヶ月後に義母を連れて来たとき、又あのお茶を下さいと言う。２種類の薬草で熟睡できるそうだ。僕も驚いたが、孝行のおかげなのだろうか。

鼻づまり

７０歳代　男性
もう諦めていたらしいが、僕のチラシを見て最後のチャレンジと思ってやってきてくれた。もう鼻づまりは何十年選手で、この数年は市販の点鼻薬で何とか強引に詰まりをとって過ごしていた。１日何回も点鼻しなければならないらしくて、臭いももう分からなくなっている。腎臓がかなり悪いので、漢方薬を幼稚園児くらいの量で量って２週間分だけ渡した。効かないかもしれないが、まずは腎臓に影響しない量を試したかったのだ。するとなんとその量で十分効果が出始めて、３日目から点鼻薬を使わなくてすんだらしい。夫婦共にかなり喜んでくれた。表情が全く変わってしまった。８０才に近いが、この年齢でも十分改善するのだ。鼻づまりは漢方薬がかなりの確率で改善できる。

口唇ヘルペス

４０歳代　女性
看護師さんで勤務が激務で体調を崩しっぱなしで、口唇ヘルペスが２週間に一度の割合で出続けている。心配になって病院（余所の病院）にいったが別に薬は出なかった。何とかならないかと相談に来られて、元気になって免疫を上げる漢方薬を２週間分出したら、今回はヘルペスが治るのが早かったから、良いようですと言って又２週間分持って帰った。明らかに元気になっていると感じているらしい。

後鼻漏

４０歳代　男性
先週の土曜日、広島県境に近い辺りから訪ねてきてくださった。薬局にいる間中５秒に１回くらいの割合で咳き込んで、傍にいても気の毒で辛くなる。４週間前風邪をひき、医者で治療していたが、突然始まった後鼻漏に苦しむことになった。とても好感が持てる男性だったから余計気の毒で祈る気持ちで薬を作った。後鼻漏は医者泣かせでなかなか治った人はいない。勿論治らない人しか薬局には来ないので、余計そう思うのかも知れないが、５秒に１回も咳き込めば心まで参ってしまう。今週の土曜日に仕事で来れないから来ましたと言ってはいってきたが、全く咳き込まない。我慢しようと思えば我慢できるそうだ。鼻を切るために水ばかり飲んでいたがそれも必要になくなったらしい。後は、朝起き抜けの引っかかりだけだといっていた。５日でここまでなおせれたので僕自身も胸をなで下ろした。後鼻漏でやってくる方は、ありとあらゆることをして数年経ってからしかやってきてくれないから難しいが、早く来て頂くとこんなに治るのだと、改めて僕の処方に感謝した。彼は僕の処方に何の質問もしなかった。ただ治ればいいのだ。僕は懐疑心に満ちた人にはなるべく薬を作らないことにしている。疑われながら飲んでもらっても僕の心が傷つくだけだし、効くはずもない。田舎で経済的に欲がない薬局の特権だ。家賃も人件費も遊び代も教育費もいらないのだから、いい人にだけ薬は作る。

前立腺腫瘍マーカー

６０歳代　男性
前立腺の腫瘍マーカーが８で、医師からは経過観察を言われ数ヶ月に一度血液検査に通っている。徐々に上がってきたらしいが何も手はないそうだ。前立腺肥大の症状もかなりあり不快らしいから漢方薬を依頼された。前立腺の漢方薬と免疫を強くするお茶で次第に値が下がってきている。実は同じ処方で３人がよい結果を出している。一つの薬草にその力があるとは思えないので相乗効果だと思う。学者でないから証明は出来ないがほとんど同時に始めた３人が全員良い結果を出してくださっている。

膝痛

９０才　女性
すまないことをした。急な坂道を上がって膝を１日のうちで壊した方。元気いっぱいだったそうだが、以来歩けなくてじっとしている。急な炎症を起こしたのだからすぐ治ると思って漢方薬を出したが全く効かない。先入観で炎症とばかり捉えて急性のものを出し続けた。数回熱心に飲んでくれたが全く改善しない。風呂に入っているときはよいと言ったので、発想を変えて、下半身を温める漢方薬に変えた。すると１週間で改善し、２ヶ月ぶりに歩いてやってきた。急に良くなったそうだ。僕らの戒める点で、つい成功体験に頼ってしまう。もっと早く基本に返って考えれば良かった。

虚血性大腸炎

５０歳代　女性
昨年、虚血性大腸炎で１ヶ月入院していた女性。帰ってきてからも下腹がいつも痛いような気がして、１日中不愉快。お通じの薬も色々もらったが、飲めば腹痛が強まり水みたいなお通じしか出ないし、飲まなければ便秘するで毎日がゆううつで仕方ないと言っていた。親類の人が健康食品の繊維の飲み物をくれたり、ドラッグで栄養剤を買ったりしてますます悪化してきた。僕はまずお通じを整えようと思って、３日分だけ漢方薬を作って渡した。数日後とても気持ちの良いお通じがあったので又つくってと言ってきた。信頼関係が生まれたので、今度は腹痛の漢方薬も一緒に作ってもいいですかとこちらから持ちかけたら、治るのだったら是非つくってのことだったので、お通じと腹痛の薬を１週間分つくって渡した。１週間後に来て辛さが３割くらいに減ったと言ってとても喜んでいた。どうして早く相談に来なかったのかと残念がっていたが、僕は健康食品やドラッグの存在が彼女にとって災いだったと思っている。何を期待して手を出すのか分からないが、罪なものだと思う。

リウマチ

３０歳代　女性
リウマチの痛み止めが効かず、強い抗リウマチ薬を出してもらったら、余計からだがしんどくなった女性。数回処方を変更してやっと痛みが楽になってもらえた。勿論まだまだなのだが、痛み止めが効きだしたと言ってくれた。その水準で喜んでもらえるのだからこちらも辛い。初期からお手伝いできれば進行はかなり遅らせれると思うのだが、どうしても漢方薬は最後の手段になってしまう。早ければ早いほどいいのは、現代薬も漢方も変わりない。

インターフェロン網膜症

３０歳代　女性
Ｃ型肝炎でインターフェロンの治療を受けていたが、副作用で網膜症を起こした。治療は中断を余儀なくさせられて、おまけに左側の視力が１．５から０．３まで落ちて今眼科で治療中だ。彼女の友人で、僕の漢方薬を飲みながら、僕の息子にかかって完治した女性がいたので、紹介されてやってきた。インターフェロン網膜症でも普通の網膜症でも漢方的には変わらないので、お手伝いさせてもらった。２週間して水が減ったことと出血して血液の固まりがあったらしいがそれも少なくなったと喜んでいた。

腰痛

７０歳代　男性
１２月の始めに急に腰痛になり、病院で痛み止めの座薬、末梢神経のビタミン、血流改善薬をもらっていたが一向に良くならない。尻タブから大腿部にかけてザクザク痛み、しびれる。冷えると悪化して、こたつに入っている。１週間分、お年寄りを元気にする漢方薬と天然薬を出した。２０日くらい経って自分でやってきた。普段は配達をする人なのだが。１度では効かないだろうと思っていたが、あれっきり楽になって漢方薬の注文もせずにすんだと言っていた。こちらは効かなかったのかとがっくり来ていたのだが。

足の浮腫

７０歳代　女性
足首をねんざした後、それは治ったのだが左足が膝から下が１．５倍くらいに腫れて痛くて重だるいそうだ。最近こんな方が多い。下半身の血流を良くすれば割と簡単に治る。ついでにリンパの流れも良くなるのだろう。１週間分でほとんど良くなったが、念のためと言ってもう１週間取りに来た。

めまい

５０歳代　女性
数日前から急にめまいがし、ふらっとしてバランスを崩しそうになると言ってきた。病院に行かずに直接やってくる人も僕の薬局ではいる。お通じの漢方薬をもう３年くらい作っているので良く知っている人だ。最初は４日分、その後１週間分、最後に３日分作って治ってしまった。僕の所に直接来ることがいいのかどうか分からないが、これで薬は終わった。病院に行っていたら、ひょっとしたら数ヶ月、運が悪ければずっとめまい止めの薬を飲まされていたかも知れない。

後鼻漏

５０歳代　女性
風邪をひいた後、緑の鼻が出続けていた。鼻の横やおでこが痛い。声も鼻声で憂鬱そうだった。１週間分、副鼻腔炎の漢方薬を作った。大分軽くなったらしくて、次回は２週間分持って帰った。その後やってきて又２週間分下さいと言うから、治せないのかと思って尋ねたところ、風邪の後の症状は全くなくなったけれど、あの漢方薬を飲んでいると、以前からあった鼻が喉に降りるかなり不愉快な症状が気にならなくなったというのだ。それで飲んでおきたいのだそうだ。後鼻漏が偶然のきっかけで治るかも知れないと思ったらしくて、喜んでくれている。

神経性頻尿

２０歳代　女性
本当に一生懸命なお母さんなのだなと感心してしまう。仕事に育児に目一杯。それでもどちらも完璧にこなしていて、ついにおれたって感じ。まじめな方だから、体を犠牲にしてブレーキがかかった。オシッコが、激しいときには１５分おきに催す。泌尿器科にかかって治療をしていたが一向に良くならない。信頼している鍼の先生の紹介で来られた。その若さで鍼の先生がいるみたいだから余程頑張っているのだと思った。僕は鍼の先生のくれた情報を元に、無菌性の膀胱炎の漢方薬と、自律神経をリラックスさせるような漢方薬を作った。１週間でかなり治った。とても喜んでいた。２週間分を続いて飲んでもらったが完全に治った。それでも心配で１日１回飲むそうだ。必要ないと思うのだが、余程辛かったのだろう。

五十肩

６０歳代　男性
五十肩で困っていて、通販で漢方薬を買って飲んでいたらしい。見せてもらうとやたら宣伝しているヤツだ。利尿剤がほんの少しはいっているだけで、どうしてあれが痛みの病気に許可が下りるのか不思議でたまらない。ずっと飲んでいたらしいがさすがに効かないことに気がついたらしい。市外の人だったので２週間分だけ漢方薬を作って渡した。最初から痛みが楽になり、３回（４２日分）で満足がいく程度になったので止めた。効能効果などに惑わされたら、天然の生薬が浪費されてもったいない。合成して作ることが出来ないのだから、売るために漢方薬を使うのは止めて欲しい。

胸の圧迫感

５０歳代　女性
閉店間際に初めて見る方が飛び込んできた。飛び込むという言葉は合っていないかも知れない。入るやいなや症状を早口で喋り始めたので、まず椅子に腰掛けてもらった。胸の辺りが苦しいといい、息がしにくいとも言う。これはえらいことだと思ったが、１２月の初めから続いているという。当初開業医で診てもらい脈が多いのと高血圧で薬をもらったらしいが、失神しそうになり薬はすぐ止めたらしい。その後県内随一の心臓専門病院に行ったが原因は見つからなかった。問診をしている途中で、こんなに様子を聞いてくれるところは初めてだと言った。話を聞いている内に僕は、本当の病気ではないなと思った。そこである漢方薬を２ｇ量り目の前で飲んでもらった。僕は話を聞きながら５分経つのを待っていた。そして５分経ってから、未だしんどいと尋ねた。すると女性は大きく息を吸い込み、あれ息が吸えると言った。さっきまで胸や首を押さえ続け、浅い呼吸を繰り返していたのに。治ったのではないのと声を掛けるとびっくりしていた。漢方薬でも５分あれば効くのだという良い実験をさせてもらった。毎朝４時頃には息が苦しくなって目が覚めるらしいから、それも今夜から効くかもしれないよと言って１週間分薬を渡した。経過がとても楽しみだ。検査では分からないのが人間の機微だ。機微には機微で対処しないと本質には迫れない。

胃腸機能障害

６０歳代　女性
半年前から、毎日ムカムカして、食べたものが喉を通りにくい。水を飲みながら食べるらしい。近くの漢方薬を扱う薬局で、更年期障害と言われ、命のなんとかという薬を買ったらしいが、全く効かない。食べたものが上がってくるから、胃腸機能障害、昔で言う逆流性胃腸炎だと言うことがすぐ分かる。２週間分漢方薬を出したらほとんど治った。遠くの人だったが、２回目に来たときは近所の友達数人とやってきた。田舎のどんな薬局か気になったのだろう。

ねんざ

７０歳代　女性
ある年齢になると単なるねんざでもなかなか治らない。若ければ、湿布でも渡していればすむのだが、老いてくるとそれでは治らないらしい。最近二人続けてねんざの漢方薬を作った。二人とも数日分を２回取りに来て治った。たかがねんざと思っていたが、治ったことをとても喜んでくれたので認識を新たにした。

膝痛

８０歳代　男性
電話で相談があった。１週間前に、膝がある角度になると飛び上がるくらい痛くなったらしい。それ以外だと何ともないらしい。でも歩くのも痛いから薬を作って配達してくれと頼まれた。１週間分作って配達した。土曜日、ご主人がやってきた。相談者の問診をしているところに入ってきて、「よく効いた」と大きな声で言った。本人がやってきているのだから余程よく効いたのだろう。でも良かった。あのタイミングで「効かなかった」とでも言われたら、相談者ががっかりしていただろうから。その相談者は癌の方だったから、いい励ましになったかもしれない。

癌の再発

６０才代　女性
癌の再発で放射線治療をして帰ってきたが、食欲が無くてものが食べれない。微熱が出て倦怠感で何も出来ない。本来とても元気な人だったが、声に力もなく虫の鳴き声のようだった。とにかく元気にしてくれと言うことだったので、漢方薬と高額だがある菌糸体エキスを出した。２週間の間は何となくいいかなと言うくらいの効果？しかでなかったが、４週間目からは明らかに食欲が出て、倦怠感が無くなった。以前のような声も出ている。少し希望を持っていただけているかなと思う。冗談も言い始めたから。

五十肩

６０歳代　男性
奥さんの運転手で長いこと来て頂いているが、ある日、実は肩が動かなくて困っているとうち明けられた。いわゆる５０肩の症状で、腕が上、後ろに回らない。もうずっと我慢しているという。奥さんの胃腸が良くなったので話してみようと思われたのだろう。糖尿病があり、薬を一杯飲んでいるので、穏やかな漢方薬にした。それでも２週間でずいぶん動くようになり、２ヶ月でほとんど治ってしまった。早く相談すればよかったと言っていた。運のいい人だと思う。

前立腺癌

７０歳代　男性
前立腺肥大があって病院にったら、腫瘍マーカーも高いと言われた。すぐに治療を始める必要はないと言われたが、指をくわえてみているだけでは心配だというので、漢方薬でお世話することにした。前立腺肥大の症状も結構男性としてはストレスなので、漢方薬と天然薬の二つを飲んでもらうことにした。１ヶ月後にはすでに、残尿感が無くなり、喜んで飲んでくださっていた。１ヶ月前の健診で、腫瘍マーカーが一桁少なくなった。とても喜んでくださった。表情もとても明るい。

ダイエット

７０歳代　女性
驚くほど活動的で元気で世話好きでおしゃべり好き。要は体の中にエネルギーが溢れかえっている一番心配なタイプだ。いつころっと逝くか分からない。本人も周りの人も元気を自認しているから余計危険だ。疲れを感じるくらいでないと心配だ。いつもイライラしていておしゃべりさえもとまらない。体重は８５ｋｇ。血圧、コレステロール、中性脂肪みな高い。こういった肥満は僕は本気でお世話をする。美容は気も乗らないし、効果も出ない。目標月２ｋｇ。ゆっくり痩せれば元に戻らない。順調に月１．５ｋｇずつ痩せている。見た目はもっと引き締まって見えるから、みんなに痩せたねと言われる。諦めていた服がどんどん着れるようになった。それよりもまして、ご主人がとてもおとなしくなったと喜んでいた。漢方薬はテレビのコマーシャルみたいに、一つのものを飲んで脂肪がとれるようなことはない。大企業の詐欺にも似たコマーシャルでいつも不愉快に思っている。地道な処方の調節しか効果が出るはずがない。

慢性鼻炎

大学受験生　
中学校１年生から鼻炎が始まり、現在はほぼ完全に詰まっている状態で両方の鼻が通らない。水鼻も出る。臭いもかなり分からなくなっているみたい。口を開けて寝ているらしい。電話での相談だったが、お母さんの説明を聞いているだけで辛くなった。受験に完全にハンディーだと容易に想像がつくから。お兄さんが医学部に行っているから優秀なお子さんみたいだから、余計気の毒だ。病院でアレルギーの薬をもらっているがほとんど効いていない。何故この症状でアレルギーの薬を何年も飲ますのか良く分からないが、現代医学ではあくまでアレルギー性鼻炎だったらアレルギーの薬が出るのだろう。漢方では、本人の一番辛い鼻で息が出来にくいことを治してあげようと思う。２週間分漢方薬を送ったら、３日目くらいからもう７割方症状がとれて、少しだけ詰まる程度になったらしい。お兄さんに僕が伝えた病名を言ったら、そんなのはないと言っていたらしいが、漢方的な病名なのかと僕自身も驚いた。でも治ればいいのだ。それで大学のランクが上がれば全てよし。母親は、医学部に行っているお兄さんにヤマト薬局に漢方の修行に行ったらと言ったらしい。そんな母親のおおらかさが、優秀なお子さんを育てるのだろうか。

痒み

６０歳代　女性
夏の終わり頃から、朝、冷たいものに振れると手先や足先が赤くなり痒くなるそうだ。湯につけて温めると治るのだそうだが、からだがどの様になったのか不安らしい。お医者さんに話してみたが相手にされなかった。僕は、温めると治るというのを参考に漢方薬を作った。いつも湯の中にあるように血流がよい状態にすれば治ると思ったからだ。案の定半月分でほぼ気にならないくらい治った。薬も半月分で止めた。漢方薬は病名より症状を大切にするので、現代医学的に判断できなくても構わない。患者さんが喜べばいいのだから。

頭痛

４０歳代　男性
漁師で血圧が高いから病院に行くように勧めてもがんとしていかない。息子を紹介すると言っても岡山は遠いと言っていかない。要は病院が嫌いなのだ。仕方ないから漢方薬でなんとか対処することにした。頭の充血を抑える漢方薬を作ったら、いつも頭が悪くてしかたなかったのが治って、不眠気味だったのも眠れるようになったそうだ。その事に喜んで血圧を測ってみたら、まだ５くらいしか下がっていなかった。でも、日常がどっと楽になったそうだ。以来、５日分ずつ真面目に取りに来る。

ニキビ

４０歳代　女性
若いときから口やあごの回りのニキビが消えたことがない。身体が寒く体温は３５度近く。何かに軽くあたるだけですぐ出血して、皮膚が紫色になる。この３つを主な相談で来られた。お母さんの膝が漢方薬で治って、お母さんが引っ張ってきた。全ての訴えを狙って薬を作った。最初の２週間で、ニキビが明らかに減って、冷えも苦痛ほどではないと言う。次の２週間で、二十歳以降経験したことがないくらいニキビが少なくなった。２ヶ月過ぎた頃机の角に足をぶつけたが、思ったほど出血せずに、治るのが早かったと言っていた。いつまで漢方薬を飲んだらいいか尋ねられた。気が済むまでと答えておいた。

頸椎症

５０歳代　女性
不眠と高コレステロールと、頸椎の痛みで相談にきた。どの症状もとってあげたかったので、煎じ薬と錠剤でお世話することにした。どんな慢性病でも２週間分しか出さないことにしているから、この方も２週間分だけ渡した。２週間経って来たが、薬が効かないと言う。あれから少しでもよく寝れるようになった感じはしないと言う。コレステロールはさすがにそんな短期間では無理だから、首はどうですかと尋ねたら、そう言えばあれからどっと楽になって半分くらいに辛さが減ったと答えた。良くなったことはなかなか皆さん言わない。数年間の首の痛みが楽になったのだから、一番に言えばいいのにと思うが、なかなか。

唇の荒れ

７０歳代　女性
唇が荒れると言うだけで遠くから来てくれた。それだけのために２年間悩んでいるという。他に荒れている場所はと尋ねたら、手先も荒れているという。これで処方は簡単に決まり、２週間分だけ漢方薬を作った。２週間過ぎて、荒れが２年ぶりに気にならなくなったと言ってお礼の電話をくれた。ストレスがかからない気楽な症例。安心してお世話が出来るものがいい。

咳

７０歳代　男性
白内障の手術が近づいたのに、咳が止まらなくて心配だと言ってこられた。病院でカゼ薬を頂いていたが、咳だけが止まらないと言う。手術中に咳くわけにも行かないだろうからそれは不安だろう。まだ数日日にちがあったので、漢方薬で咳止めを作った。１週間してきて、手術は無事すんだと言っていた。あれからすぐに咳が止まって、心配なく手術が受けれたと言っていた。病院の薬が効かない場合、視点を変えてみるのも良い。

食欲不振

８０歳代　男性
恐らく一人住まいだと思う。自分の紙オムツを買いに来る。ある日、胃薬が欲しいと言うからどうしたか尋ねると、全く食欲がないらしい。少し食べるともうものが降りていかないと言った。年齢からして胃を壊すような無茶なことはしないと思ったので、食欲が出る漢方薬にしてもらうことにした。２週間分作って渡すとそれで完全に食欲が戻った。漢方薬の効果に驚いたらしく、今度は夜トイレに起きるのを治してと言われ、その漢方薬を始めた。

夜尿

中学生　
毎日おねしょをするらしい。筋肉が無く、逆上がりも出来ない。食事中も身体を正しく保てない。いつもゴロゴロしている。お母さんの悩みはつきない。以前おばあさんが漢方薬で良くなって頂いたので、それを思い出して訪ねてきてくれた。体温が低いので温める漢方薬を作ったら、２週間で１回おねしょをしなくなった。ある日お母さんと話をしている時に良く寝ぼけるという話題が出た。僕はすぐ処方を変えた。すると翌日から一気に改善し始めた。尿意で目が冷めるようになったのだ。今ではゴロゴロすることもなくなり、元気そうに見えると言っている。まだ確率４割くらいはするらしいから治療中だが。

痙攣性便秘

６０歳代　女性
便意が全くなく、病院でもらった下剤を飲むとお腹が激痛がして余計辛いそうだ。この方の性格は良く分かっているので、ストレスを取る漢方薬を作った。お子さんのことで苦労が絶えないので、ストレスは相当のものだと思う。１週間したら嬉しそうな顔をしてきた。毎日気持ちがよいウンチが、痛みもなく出るそうだ。職場の同じような便秘の人を連れてきてくれた。

足の裏の痛み

５０歳代　女性
介護の仕事をしてもう長い。結構重労働らしくて、片足の指の付け根あたりが全体的に痛いそうだ。徐々に痛くなり仕事に差し支えるようになった。病院に行ったら痛み止めと湿布が出た。根本解決ではないからすぐ止めたそうだ。以前から良く知っている方で、血行が悪いこと、便秘であることを考えて、下半身の血流を良くする漢方薬を出した。２週間してきたがもう痛みはなくなったと言っていた。今日はめまいがすると言ってきた。仕事に行かなければならないからなおしてと言うことだったが、介護の人も大変だ。

咳

中学生
お母さんに連れられてきた。３週間前風邪をひいてお医者さんから薬をもらって熱や喉の痛みは治ったが、３回通院したけれど咳はひどくなるばかりで止まらないらしい。以前、お母さんの心のトラブルを漢方薬で治したので、困ると来てくれる。４日分漢方薬を出したら、７割くらい治ったそうで、もう３日分取りに来た。それがすむ頃電話で、完全に治りましたとお礼を言ってくれた。

便秘

４０歳代　女性
子育て中は良くやってきていた女性だが、本当に久しぶりにやってきた。１０年くらいは会っていないような気がした。貫禄も出てきていて、介護施設で働いているらしい。３年前無理なダイエットをしてから便秘になって、病院の薬やドラッグで買った便秘薬を色々試したが、お腹が痛くなって、冷や汗が出るらしい。でも下痢状ででも出るから我慢して飲んでいたらしいが、この数ヶ月、下剤を飲まなくてもお腹が痛いらしく、人に紹介されてやってきた。僕の漢方薬で友人が気持ちよくウンチをしていると聞いたらしい。僕はダイエットが原因ではないと思った。介護で働きだしたのはいつと尋ねたら、丁度ダイエットを始めた頃らしい。僕は恐らくストレスだろうと思って、ストレスを取る漢方薬を出した。牛窓の人なので１週間分だけだしたら、１日３回飲んでいたら調子よくウンチが出るので、一気に１回だけに減したらしい。それでも朝決まってスコンとウンチが出るようになったので、寝る前だけ飲んでいるという。薬を飲みだして翌日から効いたらしくて不思議がっていたし、丁寧に礼も言われた。

喉のつまり

　相談を受けているときから僕は治す自信があった。訴える内容は手に取るように分かった。その症状は僕が初めて漢方薬の実力を体験し、漢方の勉強を始めようと思ったきっかけだったので。ところが渡していた２週間分がなくなった頃も連絡がない。もう治ったので関心を失ったのかと思っていたら、１ヶ月程後妹さんが深刻な顔をして入ってきた。何でも僕の漢方薬を２日ほど飲んだ頃気分が悪くなったので飲むのを止めたらしい。その後、路頭に迷い、耳鼻咽喉科や内科など数軒をはしごして、それでもらちがあかないから、大学病院でＣＴかＭＲＩを撮ってもらうと言っているらしい。そもそも僕のところに相談にきたとき、半年の間に数軒の医者にかかり２カ所でレントゲンとＭＲＩをやっていた。それだけやってもまだ原因が分からずに僕のところに来たのだ。数年前、脊椎管狭窄症を漢方薬で治した人だから、僕をかなり信頼してくれていて、遠くの市からわざわざやってきてくれるのだが、わずか２日で漢方薬を飲むのを止めていたことは残念だった。何かあったら電話をして尋ねてくれたらと思うが、どうもそこまで冷静ではなかったらしい。妹さんは、姉が取り乱して又レントゲンを撮ると言い張っていることを大変心配して、他の薬を作ってと僕に訴えた。何を恐れて何回も発ガンの原因になる放射線をそんなに浴びたがるのか哀れに思ったが、僕は出した薬にかなりの自信を持っていたので、僕の３０年前の体験を話して、必ず治せれるから、薬は以前のを安心して飲むように伝えた。牛窓に住む妹さんは家族の不調をいつでも相談してくれる人だったので、僕の話を姉に伝えると言って安心して帰っていった。
１０日程経ってお姉さんから明るい声で電話をもらった。その瞬間かなり解決してきたことが分かった。あれから安心して薬を再開したら、日に日に息がしやすくなって、喉を塞いでいたものがとれてきたと教えてくれた。もう少しだけ詰まった感じがすることもあるから念のためもう２週間分送ってくれとのことだった。
　僕は３０年近く漢方薬と接してきたから、おおよそのことは分かる。学術的なことは正直大の苦手だが、何となく治し方は分かっている。議論には付いていけないが役に立てるかどうかなら余り引けをとらないと思う。あそこで僕が妥協して、何か次なる処方を試みたらお姉さんは治っていない。路頭に迷い検査漬けになり気を病んでいくのが落ちだ。いずれは精神科の薬を飲むことになっていただろう。検査が必ずしも万能ではない。権威が必ずしも万能ではない。又強いて言うなら、インターネット上の情報が万能ではない。朝から晩まで田舎の薬局で薬のことを３０年考えている人間が、「確かな情報」より優ることだってあるのだ。それもこれも縁なのかもしれない。妹さんが、それでも僕に相談してくれたのが、ノイローゼ気味のお姉さんを救った。ただ単に喉が詰まっただけの症状なのに。漢方の世界ではありふれた症状なのに。

逆流性食道炎

７０歳代　男性
兵庫県と岡山県の大きな病院数箇所で診てもらったが、結局は逆流性胃腸炎と診断されて、プロトンポンプインフィビターという薬をもらって飲んでいるが一向に食事が降りていかない。一口食べるごとに水で流し込むらしい。一時は心臓が悪いから心臓専門の病院にも行ったらしい。それ以外は至って健康で、今でも工場を経営している。僕は応対していて発症当時何かあったのではないかと思い始めた。そこで話したくなければ話す必要はないが、話せることなら教えて下さいと水を向けてみた。すると、弟さんの死について話し出した。その話を聞き終えてすぐ処方は決まった。２週間分で、食べにくいが水を飲む必要はなくなった。１ヶ月半で、ほぼ完全に治った。お医者さんは忙しいから、検査結果だけで薬を出すのだろう。僕は暇だからじっくり（勿論検査する武器もないから話の内容で判断するしかないので）話を聞いて薬を選択する。意外と検査では見つからない原因もあるものだと日々思っている。

胃潰瘍

２０歳代　男性
スポーツ少年団の野球を教えに行く途中、胃があまりにも痛いのでよった。症状を聞いてすぐ潰瘍経験者だと分かった。すぐ効いて欲しかったので、現代薬を出した。１週間後に又同じくすりをくれと言ってきた。どこに行っても治らなかったのが、先週野球を教える前に楽になって助かったと言っていた。どこに行ってもと言うのが興味あったから、どこに行ったのかと尋ねたら、数軒のドラッグストアらしい。まず無理だろう。その症状で行く方が間違っている。どこに行っても大きな建物が建っているから便利なのだろうが、血を吐くまで行く可能性さえあっただろう。医療が商売に成り下がってしまった。僕らも、お医者さんも結構歯がゆい思いをしていると思う。

突発性難聴

３０歳代　女性
片方の耳だけではテレビの音が聞こえないと言う。１週間くらい前から次第に聞こえにくくなったという。最近家族の中で色々な問題が起こって、ストレスがたまっているという。めまいも耳鳴りもある。僕は突発性難聴かと思ってすぐに医者に行くように勧めたが、絶対行かないと言う。以前医者でかなり不快な思いをしたことがあり不信の固まりになっている。仕方ないから漢方薬で治療することにした。ストレスをとること。心臓の泊出量を増やし血流を改善すること、風邪気味だったので、それも治すこと。３日くらいで、子供の声が聞こえやすくなって、１週間でほぼ元に返った。診断を仰いだわけではないから病名は分からないが、不調の原因を３つの漢方薬で取り除けたから、耳が回復したのだと思う。突発性難聴を治す漢方薬を知ってはいるがなかなか試す機会がないので、僕にとっては有り難い経験だった。

頭重

４０歳代　男性
もうずいぶんと後頭部が重く、血管でも切れるのではないかといつも不安に思っていた。血圧を測ると高かったので、病院に行くように勧めたが絶対行かないと言う。何とかしようと言うことになって、５日分だけ漢方薬を渡した。５日後に来て、３日目から急に頭がスッキリして、長い間不快だったのがすっとしたと喜んでくれた。もう５日分漢方薬を出したが血圧は今日は測らないと言う。下がっていなかったらショックだからだそうだ。人それぞれだ。

イボ

５０歳代　女性
両足のソックスが触れる部分に、恐らく数十個の大きなイボが出来ている女性。色も黒ずんでいて汚い。素足では、外出できないだろう。数年前あるトラブルを漢方薬で解決したのを思い出してくれて、イボも漢方薬でとれますかと訪ねてきてくれた。むしろ自然治癒なら漢方薬の得意とするところだからと、一緒に頑張ることにした。２週間分持って帰ってもらったら、２週間目には劇的な効果が出ていて、盛り上がっていたのが平らになってきて、数も減っていると思うと本人が言っていた。とても喜んでくれて、本人の漢方薬は勿論完治するまで飲むが、友人二人が、困っているのでと連れて来てくれた。

夜の痛み

４０歳代　男性
夜寝ていると、手首から先がうずいて目が覚めるそうだ。こんな方は結構おられる。漢方薬を２週間分出したら、痛みは感じなくなり、しびれだけが残ったと言っていた。しびれだけでは目が覚めないからずいぶん楽らしい。又２週間分持って帰った。見ていて、豊かな時代のトラブルのような気がする。

咳

３０歳代　女性
妊娠していた頃に喘息になって、そのトラウマが激しくて風邪を引いて咳をすることを未だ異常に怖がる人。数日前から咳が出だし、段々激しくなり夜も咳で寝にくくなってきた。喉がイガイガとしてくると咳が込み上げてきて、辛いそうだ。ストレスも非常にためている人だからそっちの方からかと心配していた。僕はその人がとてもスリムなので、秋の乾燥で粘膜も乾燥しているのだと想像して粘膜を潤わせる薬を出した。今朝一番にやってきて、すごく効いてかさかさしてきて咳くのがなかったと喜んでくれた。漢方ってよく効くねと言ってくれた。心も潤った？と尋ねたらカサカサだと言っていた。

めまい

６０歳代　女性
何を飲んでもアレルギーを起こし蕁麻疹をだす女性。夏の疲れかめまいがして起きあがれなくなり、ご主人に病院に連れて行ってもらった。案の定めまいの薬で又蕁麻疹が出て少し良くなった時点で諦めざるを得なかった。その後僕のところにご主人に連れて来てもらった。嘗てより動脈硬化がある人だから、首から上の血液の流れを良くする漢方薬を出した。１週間後に自分で車を運転してやってきた。すっかり良くなったけれど、来月旅行に行くからもう１回飲んでおくと言っていた。

おなら

６０歳代　女性
病院でこれだけ薬を飲んでいるけれど良くならないと言って、薬を見せてくれた。コレステロールや高血圧のおなじみの薬以外に、胃潰瘍の薬と消化薬、ガスを消す薬が出ていた。色々症状を話してくれて結局何を治したいのと尋ねると、おならが異常に出るというのだ。１日数発なら構わないが、それに１０をかけたくらいだと言う。何故胃潰瘍の薬が出ているのか僕には分からなかったが、要はおならの回数を減せばいいのだから、お腹の環境を整える薬とストレスの漢方薬を出した。ならが沢山出るってことは、おならを蓄えられないってことだ。その辺りを考えたのだが、２週間でお腹が張って苦しいのが全くなくなり人並みになったような気がすると言っていた。一人でお店を切り盛りしているのでその辺りを参考にした処方だが、良く合致してくれたのだろう。

頻尿

６０歳代　女性
激しいときには１５分でオシッコに行きたくなるそうだ。半年以上病院で薬をもらっているが少しも改善しないそうだ。この方は時々来られる地元の方だから性格は良く知っている。しゃべり方からすぐにヒステリー状態だと分かった。オシッコの漢方薬を出さずにそちらの漢方薬を出した。本人にはオシッコの薬と言っているが。２週間でこの半年で初めて薬が効くと思えたそうだ。恐らくこのまま治っていくのではないかと思われる。又２週間分持って帰った。

風邪

７０歳代　男性　
白内障の手術が迫っていたが、医師から風邪を引かないように注意を受けていた。その途端風邪を引き、なかなか症状が消えなかった。内科で薬をもらっていたがなかなか抜けきらなかった。すごく神経質な方だったので、カゼ薬の他にストレスを感じにくくなるような漢方薬も一緒に渡した。本人には説明をしなかった。両方カゼ薬だと言っておいた。今日奥さんが礼に来られた。すっかり症状が消え無事手術が受けれたそうだ。

不眠

７０歳代　女性
具体的な内容は教えてくれなかったが、お家でかなりのストレスをためる出来事があったみたいだ。そのせいで夜眠れなくなったそうだ。睡眠薬はずっと病院でもらって飲んでいるらしい。病院に相談すると睡眠薬が強くなるので相談したくないそうだ。漢方薬は脳に入っていける成分ではないので、眠れる体の状態を作ることに重きを置く。２週間分送ったら、１週間後に電話があり、もう気持ちよく眠れるようになったから漢方薬を止めてもいいかと相談があった。勿論止めてもいいけれど、体にいい薬だから残りの１週間分飲んだらと答えた。

震え

７０歳代　女性
昨年、血圧の薬が変わってから急に、右手の親指と唇が震えだしたらしい。お医者さんが薬を変えてくれたらしいが、震えの症状はとれなかった。３年前、極度の冷えと頻尿を僕の漢方薬で治したのを思いだして、再び訪ねて来てくれた。気にしたら特に震えるそうだが、僕は何故か心の薬は作らなかった。見た感じ、年齢の割にはおしゃれで、ストレスをためているようには見えなかったので。循環器系の薬を３種類も飲んでいるので、その系統から攻めればいいのではないかと思ったのだ。案の定、２週間目には少し震えが減った。４週間目にも又少し減った。６週間目はそこから改善しなかったが、８週間目にほとんど震えはなくなった。良く６週間目で止めなかったと感謝する。病因で何年も治らない人が、漢方薬で２週間で効果がなければもう効かないと結論を出す。この女性だって、あそこで諦めていたらあの嬉しそうな電話はあり得なかった。

水イボ

小学生　男の子
以前、水イボが出たとき液体窒素で治療したそうだが、その時の痛みがトラウマになり、絶対皮膚科に行かないと言うらしい。お母さんも又出てきたのでその治療に疑問を持っている。兄のアトピーが僕の漢方薬で見違えるように綺麗になったので、弟の水イボも頼まれた。イボだから時間がかかるので１ヶ月分最初から渡した。それを２ヶ月くらいで飲んだが、それでも明らかに減り始めていた。もう一度真面目に飲むと取りに来てくれた。

足のむくみ

７０歳代　女性
里のお母さんが、脳梗塞になって退院してから、杖を使って歩いているのですが、午前中はベッドから起きれない。午後やっと起きれる。しかし、大腿部から足首までが張ってだるくて、つらそうだから何とかならないでしょうかと相談にきた。優しいお嬢さんで、梅雨の頃下痢が４０日止まらないと言ってこられ漢方薬を３時間車を運転して届けてあげた。今回も届けてあげるらしいが、遠いので３週間分薬を下さいとのことだった。９月１２日に届けて、丁度３週間飲みきったらしいが、足がだるいのと、午前中起きられないのが解決した。まだ足は張るみたいだ。

震え

７０才代　女性
昨年、内科で血圧の薬を変えてもらってから、急に右手の親指と唇が震えだしたそうだ。血圧の薬は元に戻してもらったらしいが、ふるえは改善しない。以前更年期を僕の漢方薬で治したことを想い出して、又きてくれた。気にし出すと余計に震えるらしい。右目の眼底出血もなかなか完治しなくて困っているというので、２週間分、ふるえと眼底出血の漢方薬を出した。薬が無くなる３日前に気がついたら、ふるえがずいぶん減っていたらしい。２週間分又薬を持って帰られた。

腰痛

６０歳代　女性
とても体格がよい人だが、男勝りでとにかくよく働く人。そのせいで腰を痛め、やっと車を運転してきたが、車から薬局までがずいぶんと時間がかかった。病院で痛み止めの座薬をいただいて毎日入れている。ひいきの鍼の先生もおられて毎日通っているらしい。痛み止めに、鍼。僕の出番は何かと探ったら、風呂に入ったときだけ痛みを忘れるという情報が得られたので、その状態を漢方薬で作り出そうと思った。下半身を温める処方を１週間飲んでもらったら、ずいぶんと楽になり、早速菊の支柱を立ててきたと言っていた。３人で治したような様なものだがそれでいい。治ればいいのだから。結果的な共同作業ではなく、最初から話し合ってこんな治療が出来たらなと思う。助かる人は数倍増えるだろうに。

咳

７０歳代　女性
咳がなかなか止まらないと言う。息苦しくなり深夜に布団から起きあがる。お医者さんの治療をしているが効果がないらしい。毎年、同じような症状で、同じようなタイミングでやってくる。毎回よく薬が効いているから最初から来ればいいと思うのだが、お医者さんに診てもらって、にっちもさっちもいかなくなってやってくる。今回も以前来た日を見せてあげたら、毎年１週間もずれていない。人間って不思議なもので毎年同じ頃同じ症状になる。今回も３日分２回で治った。きっと来年も同じ頃咳が止まらないと言ってくるだろう。

パーキンソン

７０歳代　男性
脊椎管狭窄症とパーキンソンを併せ持っている方。まず、脊椎間の方から治そうとして煎じ薬を作った。２週間で、ウンチとガスの区別が付きだし、４週間で歩く距離が増えた。パーキンソンの前のめりに関しての漢方を、２月目から出した。すると極度の前傾姿勢が無くなり、大きなスーパーの中もかごを押しながら回れるようになった。また、顔の表情が出来て、近所の人に驚かれているらしい。とてもよく効いているので薬局に来るのが楽しみで仕方ないそうだ。

足がだるい

６０歳代　女性
２週間後に山登りに行くのだけれど、膝から下に力が入らずに、歩いていてコクッと倒れそうになるらしい。何とか、山登りに参加できるようになりたいと言ってこられた。見ると足に静脈瘤があり、血液の流れがかなり悪いことが分かった。便秘もあると言うから、下痢するほど血液を流してみようと言うことになり、下半身の血液の流れを良くする漢方薬を出した。２週間経ってきたが、山登りには参加できて、お通じも毎日気持ちよく出て楽しかったと礼を言ってくれた。足に力は入らないのは、２日目くらいから改善したそうだ。静脈瘤が気のせいか薄くなったようなので、漢方薬を続けて飲みたいと言っていた。

疲労

７０歳代　男性
薬局にはいってくるなり、しゃがみ込んでしまった。椅子に腰掛けるように勧めても、動かない。奥さんの看病を１０年以上続けていて、いつも頭が下がる思いで見ていた人だ。１ヶ月くらい、胸が苦しくて、ご飯も美味しくないそうだ。あまりにも、憔悴しきっているので、病院に行くように勧めたが、もし入院ともなると奥さんを放っておいてはいけないと言うので、どうしても薬局で治して欲しいと言うことだった。看病の辛さも初めて口にした。唯一の息抜きのパチンコも長い間していないと言う。僕は、心臓のポンプ力を強くする漢方薬とストレスを取る漢方薬を出した。すると１週間経って、もう３日分作ってと言ってきた。その時は椅子に腰掛けた。１週間前の悲壮感はなくなっていた。以来、しんどくなると、数日分ずつ取りに来るようになった。よく効くみたいで、パチンコにも又行きだした。

めまい

２０歳代　男性
中学生の頃からめまいがし、耳鳴りも激しかったそうだ。中高一貫校に行っていたくらいだから余程優秀だったのだろう。でもこの持病のせいで大学は希望していたようには行かなかったみたいだ。それはそうだろう、めまいに疲労は禁物で、疲れない受験勉強なんてあり得ない。農家のバイトをしていたらしいが、漢方薬を真面目に飲んでくれ、めまいはしなくなり、耳鳴りも小さくなったので、正式に就職した。前途ある青年の役に立てて嬉しい。

逆流性胃腸炎

４０歳代　女性
恐らく仕事と子育てで心労が絶えないのだと思う。恵まれた環境に本来あるのだろうが、人生の内で色々なことが重なり、ストレスに身体が反応してしまうことがある。ものを食べてもつかえた感じがあり、なかなか降りていかない。時々げっぷと共に胃酸が上がってくる。いつもムカムカ吐きそうな感じがあり１日中不愉快。こんな感じを数ヶ月我慢していた。２週間の漢方薬でほとんど改善した。調子がよいと嬉しいのか、もう２回取りに来た。体調が良くなると、しっかりしたキャリアウーマンの顔になっている。そしてしっかりしたお母さんの顔にもなっている。

過敏性腸症候群

７０歳代　女性
キャリアウーマンで頑張ってこられた独身女性。悠々自適の生活を外見ではしているようだが、なかなかストレスは多くて、何もかもやらなければならない。健康を害することが一番心配だそうだ。この数年、年に２回ほど過敏性腸症候群の薬を作る。それを飲めば、便が大きくなり、すっきりするらしい。いつもお腹がフクフクすると言っているが、２週間分で必ず治り、半年くらい又元気そのものになる。今回も２週間分取りに来て、これがあるから助かると言っていた。僕が今作っている過敏性腸症候群の中で一番年長者かもしれない。

脊椎管狭窄症

８０歳代　女性
ご主人が亡くなってから１人で畑を守っている。最近、歩くとふくらはぎから下の方がキヤキヤ痛くなり、ちょっとかがむと治るそうだ。また、台所でずっと立ったままの家事もつらいそうだ。この年齢で何とかなりますかと言って来られたが、何とかしないと気の毒だ。２週間分の漢方薬を３回飲んだが、もうほとんど治ったそうだ。台所でも畑でも、痛みやしびれをほとんど感じなくなったと言っている。念のためもう少し飲むそうだ。

ひきつけ

８０歳代　女性
毎晩くらい夜寝ていると足が引きつける。孫が心配して色々な健康食品を買ってくれるらしいが、勿論そんなもので効くはずがない。昔、ヤマト薬局に来たことがあるらしく、それを思い出して訪ねてくれたらしい。引きつけはそんなに難しいトラブルではない。２週間分出していたら、１週間で礼に来た。漢方薬が湿気で固まってしまったと言っていた。やつはしだと思って食べてとお願いした。

長寿の秘訣

法則１　大豆や大豆加工品をとる
大豆には女性ホルモンに似たイソフラボンという成分が含まれており、これが動脈硬化を防いで血管を健康に保つ働きをしています。
法則２　過剰な塩分はとらない
塩の摂取量の増加は、高血圧に直結します。過剰な塩分をとらないことが大切です。
法則３　魚はたくさん、肉はバランスよく
魚をほとんど食べなくなった日系ブラジル人には、高血圧や動脈硬化が多く見られます。一方、コーカサス地方に住む人々は日本人の約１．５倍も肉を食べますが、心臓病は少なく長生きです。これは、肉をゆでて余分なコレステロールを除いた後、ヨーグルトソースや果実のジャムなどで味付けして食べているからです。肉を食べるときは調理法の工夫が大切です。
法則４　牛乳や乳製品をとる　
カルシウムには血圧を下げる作用があり、血管の健康に役立ちます。日本人の食事にはカルシウムが不足しがちなので、骨粗しょう症の予防という点でも有効です。
法則５　野菜や果物を欠かさない
野菜や果物にはカリウム、食物繊維、ビタミンなどの「抗酸化栄養素」が
含まれており、高血圧や動脈硬化を防ぐ働きがあります。
法則６　食卓は明るく、楽しいものに
家族みんなで食卓を囲むことで、食べ物の栄養とともに心の栄養も得られます。家族がいっしょに楽しく食事をすることは、世界に共通して見られる長寿の秘訣です。

蓄膿症

２０歳代　女性
２週間前に風邪を引き、その後鼻が詰まって不快ならしい。お医者さんで抗生物質などをもらって治療していたがなかなか改善しない。お母さんの自律神経の漢方薬を作っているので連れられてきた。４日分蓄膿症の漢方薬を出した。４日でほとんど緑鼻が出なくなり通るようになった。念のためもう３日分持って帰った。

運動性蕁麻疹

中学生　女性
朝クラブ活動のためにランニングを毎日する。走っている途中から蕁麻疹が出始め、朝の授業の途中で消える。夕方のクラブ活動の時も蕁麻疹は出て、家に着く頃に消える。風呂にはいると又出てくる。こんなことをずっと繰り返している。健康食品とか水などかなりお金を使ったみたいだけれど治らない。どうしてヤマト薬局を知ってくれたのか分からないが、県内の遠くから来てくれた。２週間分、漢方薬を出したらとてもよく効いてくれて、ほとんど気にならないくらいだと教えてくれた。念のために２週間分送ったが、今度は首のアトピーを治してと言っていた。運動性蕁麻疹も治すのは難しいが、とても性格の良いお嬢さんだったから早く治ってくれて嬉しい。

ガン

７０歳代　女性
皮膚癌で顔の手術をしてもらったひと。術後、片顔面が麻痺し顔がゆがみ、喋りにくいし涙が出続ける。鍼の先生から一緒にお世話しようと紹介され、鍼治療と並行して煎じ薬などを飲んでもらうことにした。手術で神経を傷つけてしまったという考えから処方をくんで飲んでもらった。２週間で、涙は正常になった。体調が良くなったことを感じる。この２点が改善された。これからも鍼治療と並行してもっと治りたいと言っていた。

むくみ

２０歳代　女性
この時期になると足がむくみ始めて、足だけではなく体中が重たいそうだ。小さいお子さんがいるので、遊んであげたいのだけれど、相手をするのもおっくうだそうだ。汗でもかければすっとしそうなけれど、汗は出にくい体質だそうだ。オシッコも１日数回しか行かなくて人より遠いそうだ。今楽しいことはと尋ねたらお子さんといるのが楽しいと言っていたからストレスではなさそうだ。血液循環を良くして水を身体から出せばいいはずだから、その種の漢方薬を出した。２週間で、足の浮腫もとれ体が軽くなったそうだ。汗もなんだかかけだしてオシッコの回数も増えたみたいだ。もう１週間だけ飲んでみると言って１週間分だけ持って帰った。

脊椎管狭窄症

７０歳代　男性
お二人とも揃って温厚そうな夫婦だ。御主人がパーキンソンを患い、追いかけるように脊椎管狭窄症にもなった。足を引きずるようにして、ゆっくりしか歩けない。特に最初の一歩が出にくい。脊椎管狭窄症のために、排泄系の神経がやられていて、急な便意で失敗も多く、外出できないでいる。まずは脊椎管狭窄症のお世話から始めることにして、そちらの処方を２週間分出した。２週間で歩く距離が増えかけていたが、転倒して元の木阿弥になった。しかし、急な便意はなくなり、おならとウンチが区別できるようになったと言って喜んでいた。治る可能性が出て夫婦で喜んでくれている。

しびれ

６０歳代　男性
運のいい人もいるものだ。偶然カゼ薬を買いに寄っただけなのに、話のついでに口に出したしびれが治ってしまった。数年来片手がしびれていて、もう諦めていたみたいだが、ふと僕に話してみようと思ったみたいだ。僕も知らない人だから、敢えてややこしい薬を使わずに、飲みやすくて続きやすいものを渡した。５０日くらい経って来店したが、しびれの話はなかった。帰り際にしびれはどうなったと尋ねたら、ああ、あれは治ったと簡単にいった。今日の皮膚病の相談でもう頭にはなかったみたいだ。完全になおったみたいだがもうちょっと飲んでおこうかと、しびれの薬も再び持って帰った。

ヘルニア

７０歳代　女性
ヘルニアの診断を受け手術をすすめられていたが、恐ろしいから何とかしてとお嬢さん経由で頼まれた。遠くの方だったが一度訪ねてきてくれた。今まで病気一つしたことがないからショックで精神的にも参っていた。煎じ薬と天然薬を渡し１ヶ月毎、薬を送った。７ヶ月で完治した。ところが手首が最近痛くなったから病院に行ったら、リウマチと診断された。今月からはリウマチの薬を送ることにした。漢方薬だけで治らなくてもいい。病院の治療の手助けでいい。本人が楽に生活できるのが一番大切だから。

脊椎管狭窄症

７０歳代　男性
タクシーの運転手を経て農業をしている人。脊椎管狭窄症で仕事もままならかった。働き者だから仕事が出来ないことが相当ストレスで落ち込んでいた。漢方薬を３か月根気強く飲んだ。昨日母の菜園を手伝ってくれた。ほとんど回復していると言っていた。人間の治る力を信じたくなるような事例だ。

胃腸風邪

６０歳代　女性
喫茶店をやっているので、風邪でも休めない。ご主人に薬を取りに来てもらった。お客さんの風邪が移って、吐き気と腹痛と下痢で困っていると言っていた。典型的な胃腸風邪だ。お客さんの方こそ移されそうだ。３日分漢方薬を作ってことづけたが、当日治ったと言っていた。念のため残りの２日分も飲んだらしいが。胃腸風邪には漢方薬がとてもよく効く。

腱鞘炎

６０歳代　女性
家族の世話で腱鞘炎がひどくなり、掌を伸ばすことが出来ない。バネ指にもなり、関節が腫れている。両方の手をぴたっと合わすことが出来ない。これからも世話をしなければならないのにこれでは困ると言ってきた。２週間分を３回飲んで、今は痛みもほとんど消え両手がぴたっと合うようになった。見せてくれたが本当に合っていた。嬉しそうな顔で実演してくれた。どんな不快症状でも解決できたらそれに越したことはない。

ひきつけ

８０歳代　女性
毎日引きつけて、寝るのが恐ろしいと言ってきた。引きつけの季節はこれからだ。先が思いやられる。漢方薬を１週間分渡し、寝る前に飲むようにしてもらった。１服で効いて、朝まで目が覚めずに寝れたらしい。とても喜んでくれた。つらい人はつらいのだ。

鼻づまり

１０歳代　男性
毎年鼻づまりで困っている学生。今年は特にひどいらしい。受験生なので心配してお母さんが連れてこられた。杉花粉症を引きずっているのか、イネ科がもう始まっているのか分からなかったので、どちらでも効くように漢方薬を出した。１週間分だけ試しに渡していたらとてもよく効いたらしい。処方が合ったので今回は２週間分渡した。これで受験のハンディーはなくなるから後は本人の実力次第。

背中の冷え

８０歳代　女性
変わったトラブルだった。背中の一カ所が毎日痛い。それも一カ所だけ悪寒がして。病院に行ってもさすがに相手にしてもらえない。でも、本人はかなりの苦痛で、家族に訴えている。家族が良くできた家らしくて、入れ替わり立ち替わりで家族が薬を取りに来る。２週間分を８回くらいだから、まさに血液が１回転するくらいにほぼ治った。家の中がきっと明るくなるだろう。老人の新陳代謝を良くする漢方薬を出しただけなのだが。元気になれば結構治るものなのだ。

嗅覚異常

８０歳代　女性
１年半前に肺炎を起こし入院。その時から嗅覚が無くなり、何の臭いも感じない。耳鼻科を転々としたけれど解決しない。臭いがしないと言うのがどれだけ味気ない生活か話してくれた。２週間分漢方薬を作って昨日再び取りに来た。変わらないと言う話だったので、次なる処方を考えて渡した。帰りがけに付いてきたご主人が、「今日、スーパーで煙草の臭いがすると言って振り返ったら、若い男が煙草を吸っていた」と奥さんが言ったと教えてくれた。薬局に入ってきて奥さんは、まだ変化がないことと、臭いがしないことの味気なさばかり話をした。効かない薬を飲んでもらうわけにはいかないので当然処方を変えた。もったいない、何故良いことに目が向かないのだろう。１年半の苦しみが、２週間で少し改善したのに。奇跡に近いことが起こっているのに。処方を変える必要なんて全くなかったのだ。実はこれと同じようなことはしばしば体験する。効かないことを強調するあまり、処方が転々とし、結局は最初の処方で治ったという笑い話みたいなことが。

萎縮性胃炎

４０歳代　女性
心が繊細な方。食欲が無くて食べれない。ものが飲み込めずにしばらく口の中にある。脇腹が痛い。心は憂鬱。訴えの通り落ち込んだ感じできた。病院で萎縮性胃炎でもう治らないと言われたことも響いているらしい。モデルのようにスマートな方だが、太りたいと言っていた。僕は、病名なんて忘れて調子よくなればいいじゃないと言って、漢方薬と栄養剤を出した。１週間して母親の薬を取りに来て、とても調子が良く、お腹が空いて、一杯食べれるようになり、イライラしなくなったと言っていた。じっさい、とても明るくて元気そうだった。何故こんなに漢方薬が早く効くのか不思議だと言っていた。３日目には食べれるようになったらしいから。

更年期障害

３０歳代　女性
昨年、風呂上がりに頭に異常な感覚を覚え、病院に行った。検査で異常は見つからなかったが、血栓防止薬や安定剤、血管障害の薬などをもらい飲んでいる。しかし、頭のてっぺんの痛みや、ふらっとする感覚、首、肩こり、のどの詰まり、息苦しい、げっぷ、微熱、胸苦しいなどの症状が全くとれない。僕は訴えを聞いていて、そんにに大したトラブルではないのではないかと思った。１４ヶ月薬を飲んでいて、症状が一つも消えないなんてあり得ない。僕はまだ若いけれど更年期障害の漢方薬を出した。案の定２週間で、頭頂部の痛みと、ふらっとする感覚、のどの詰まり、息苦しいというのが改善した。昼飲んでいた病院の薬はやめたそうだ。それはそうだ、悪いところはないと言われて出た薬なのだから、元々必要なかったのだろうから。

痔出血

５０歳代　女性
２週間前から痔の出血がある。気になるから治してと言ってきたが、その気になり方が激しい。痔の出血くらいありふれているので、そんなにむきにならなくてもと思うのだが、みなさんそれぞれだ。１週間分漢方薬を出したら、とても気持ちよいお通じになってすっかり止まったと言ってきた。たいへん喜んでくれて有り難かったが、そもそもそんなに難しいものではないから照れる。

蓄膿症

５０歳代　男性
意外と僕の薬局で蓄膿症（副鼻腔炎）をお世話する機会は多い。抗生物質が発達している時代に何故漢方薬の出番があるのか分からないが、それでも漢方薬を求めて来られる方が多い。この方も風邪が原因だ。１ヶ月前に風邪を引いて数日後から、緑の鼻が出始めたらしい。過去に病院にあまりいい印象を持っていないから、一応何があっても僕の所に来てくれる。漢方薬で蓄膿を治すのは実はそんなに難しいことではない。まして発病して１ヶ月以内なら早く治る。ほとんど漢方薬を求めてこられる方は、発病して数年選手ばかりだから。案の定、５日分の薬でこの方はかなり治った。もう５日分渡したがこれが最後になると思う。

ガス腹

５０歳代　女性
お腹を押さえながら入ってきて、胃薬を下さいと言った。いつものように問診すると、どう考えても胃ではない。場所も違うし、症状も違う。ドラッグストアで胃薬を買って飲んだらしいが効くはずもない。僕は冷えがお腹に入りガスが発生して痛いのだろうと考えて３日分漢方薬を出した。３日目に来て、よく効いて助かったと言っていた。もう３日分持って帰ったが、自分で考えずに最初から来れば良かったと言っていた。

自律神経失調症

７０歳代　女性
どの世代になっても、生きていくのはたいへんみたいだ。色んなことが身の回りに起こり身体が悲鳴を上げている。正月からずっと風邪を引いているような感じがし、お医者さんに風邪薬をもらって飲んでいるが効かない。足が抜けるようにだるくて胸がチクチク痛い。脈が飛んで一瞬胸が変な感じになる。足に立派な静脈瘤があり、お通じが数日に一回しか来ない。さてどんな薬がいいのか迷ったけれど、まず気持ちを持ち上げること、循環を良くすることを狙って２種類の漢方薬を渡した。２週間経ったら、静脈瘤以外の症状がほとんどなくなっていた。漢方薬も効いたのだろうが、思い切って主治医以外に相談したのも良かったのかもしれない。僕はその方と３０分くらい話をしたから、それが効いているのかも。

頸椎

６０歳代　男性
数年前から、首をある方向に向けると瞬間的にキヤッと首から手先までの神経が痛む。その角度だけで他の角度では起こらない。お医者さんは、我慢できなくなったら手術をすればいいと言ってとりあってくれないらしい。頸椎ヘルニアをお世話した人からの紹介でこられた。恐らく首にとげが出来ていて、ある角度だけ神経に触れるのだろう。煎じ薬と天然薬を２週間ぶんずつ２回飲んでもらった。今はキヤッとする痛みではなくなったけれど、まだ痛むと言っていた。手術しかないと言われていたのに、少し楽になったので希望が出てきたと喜んでもらっている。

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