花粉症 記憶 アトピー SARS 高脂血症 耳鳴り 老化 骨粗鬆症 風邪  ストレス 水虫 肥満 カビ情報 痴呆 睡眠 とびひ 大豆イソフラボン 月曜病 冷え対策 冬のスキンケア 健康な目 腸から元気に アトピー性皮膚炎 におい 不眠 口内炎 排尿のトラブル インフルエンザ めまい 花粉症 メタボリックシンドローム 胃とストレス

健 康 情 報

○●冷えは万病の元○●

お腹の中心には胃腸があります。足腰の冷えは同時に胃腸の冷えを招きます。
胃腸が冷えると消化酵素やホルモンの働きが悪くなり、消化不良や下痢、軟便、腹痛、食欲不振の状態になったり、
ひどくなると痩せの大食いの傾向を招くこともあります。
消化酵素やホルモンは体温と密接に関係しているのです。
平熱は36.5度といわれていますが、体温が1度低下すると酵素やホルモンの働きは50%も低下するといわれています。
胃腸が冷えた状態では消化酵素や消化管ホルモンがうまく働けず、消化不良や食欲不振などの症状が起きるのです。
慢性的な胃腸の冷えから、食べても太れないという痩せの大食い状態や食べ物がうまく消化できないアレルギーの傾向を招いてしまうのです。
とはいっても、人間の身体は自律神経が働いて常に一定の状態を保たれています。
ですので多少冷えても、体温はまたすぐ元の状態に戻るのが普通なのです。
ところが自律神経の働きは、冷えすぎたり、食べ過ぎたり、不規則な生活が続いたり、ストレスにさらされると乱れます。
そのような我々をとりまく現代の生活環境の問題が重なり合って冷えを助長してしまうのです。
こうした頑固な冷えや血行不良を「お血(おけつ)」と呼んで、身体の病的な状態として東洋医学ではとらえます。血液は体温が低下するほどに粘りを増して、流れが悪くなることがわかってきました。
血液の循環が滞ることでいろいろな場所で細胞の機能が低下し、こりやだるさ、痛みが起きたり、抵抗力を落としてしまいます。
まさに冷えは万病の元なのです。

○●妊娠〜出産にまつわる諸問題と対策は?○●

○冷え性の体質カイゼンと血行カイゼン
現代女性の不妊の大きな原因が、冷え体質とそれに伴う血行不良です。(体温が36?以下の方が多い)
住環境・食の充実などにより、手軽に身体を冷やすことが可能な現代。 ストレスや疲れ、甘いもの、油物の摂り過ぎによって、血液は粘っこくなりやすく、身体の隅々に栄養が行き届きにくくなってきています。このような環境では子宮や卵巣の働きが弱まりやすく、子供を育む子宮内膜にも悪影響が出てきます。
一度冷えた身体は、元に戻すのが大変です。まずは、冷え性の体質カイゼン、血行カイゼンが重要です。

○胃腸をカイゼンする
東洋医学では、「生血の源は脾胃」という考えがあります。「脾胃」とは簡単にいうと胃腸の働きの事をいいます。食べた栄養のうち要か不要かを分けて、栄
忙しい毎日に追われ、ストレスを抱えながら、更に「赤ちゃんがほしい」という望みまでもがストレスの増大になってしまっています。そんな状態は、ただでさえデリケートな女性には敏感に表れ、ホルモン分泌も、身体のバランス調整もうまくいきにくくなってきます。
ストレスは免疫を狂わせ、受精卵を着床させないようにする自己抗体産生が起こります。ストレス(神経疲労)軽減の方策も考えていく事も重要になります。

○ホルモンバランスをカイゼンする
元気で健康な精子や卵子を育て、子供を授かりやすい状況を作るには、各ホルモンの周期における充分な分泌が必要です。分泌量に明らかに問題がある場合は、自分自身のホルモンの分泌をつかさどる精巣や卵巣の機能を高めていく事が大切です。

○●低血圧とは?○●

高血圧には世界保健機関(WHO)等による国際的な基準がありますが、低血圧にはこのような基準は現在ありません。 血圧が正常よりも低い状態、つまり、一般に収縮期血圧(最高血圧)100〜110mmHg以下を低血圧といっています。また、急に立ち上がったり、長時間立ち続けていると血圧が下がり、立ちくらみ、めまいなどの症状があらわれる場合には起立性低血圧と診断されます。なお、低血圧の診断尺度としては、主として収縮期血圧が目安とされています。

・ポイント 1  低血圧の症状は?
低血圧の人は、さまざまな症状を訴えます。「体がだるい」「疲れやすい」などいわゆる不定愁訴で悩むことになります。主な症状は次のようなものです。
めまい・立ちくらみ・不眠・頭痛・疲れ目・肩こり・吐き気・動悸・息切れ・だるさ・疲れ・朝起き不良・食欲不振・胃のもたれ・下痢・便秘・腹痛・脈の乱れ・発汗・冷え
・ポイント 2  低血圧になりやすい人
低血圧の中でも低血圧の人は、座っているときや立っているときに、ふらつき、めまい、体のだるさを感じます。でも身体を横にすると症状が軽くなります。これはなぜでしょうか?これについて説明しましょう。
起立性低血圧の人は起立すると、脳をはじめ全身臓器への血流が低下するために様々な症状がでると考えられています。
ヒトは横になっている時は心臓と脳とは同じ高さにあり、身体を起こすと頭の位置が心臓より高くなります。脳の血液は下に落ちようとする力(静水圧)が働きますので、下半身に血液が移動して、下半身の血管は静脈も動脈も拡張します。このままでは、血液は下半身にどんどん移行して、血圧が下がり、脳血流が低下してしまいます。
人には自律神経システムが存在します。これには交感神経と副交感神経(迷走神経)がありますが、交感神経は全身の血管に隈無く張り巡らされていて、血管を強く収縮させる働きがあります。このおかげで、下半身の血管は拡張したままではなく、収縮させることで血圧を維持させています。  
ところが、いろいろな原因で交感神経の機能が低下している場合、血管が十分に収縮せずに、血液が下半身に移行したままになってしまいます。代表的なものに糖尿病性自律神経障害があります。自律神経線維が途中で変性して機能麻痺を起こすためです。
また精神的ストレスは、脳での自律神経機能を抑制したり、あるいは逆に過剰に活動させたりします。一般的に子どもや若い女性では精神的ストレスによって交感神経活動が抑制されるようです。その結果、起立時に血液が下半身に移行し、血圧が低下してしまうのです。このような状態を起立性低血圧と呼びます。
起立性低血圧では、身体を横にしているときには脳血流は低下しませんが、身体を起こすと脳血流が低下して、その結果様々な症状が現れるのです

○●砂糖は身体の崩壊を引き起こす○●

イチゴジャムを作る場合、イチゴとほぼ同量のお砂糖を入れて火にかけるとイチゴが溶けてペクチン化し、ジャムができます。みかんの固い皮も砂糖に漬けて火にかけるとマーマレードになります。人間も同じで、糖分を大量に含む血液が体内を循環すると血管や筋肉が溶けていきます。
糖尿病という病気は、細胞内で燃やすことのできないブドウ糖が行き場を失って全身を循環する病気です。ほおっておくと、その糖分で血管が切れて内出血しやすくなります。眼の奥の血管が切れれば眼底出血で失明です。脳の血管が切れれば脳溢血で倒れることになります。脳を取り巻く脳水に糖分が蓄積すると、脳が溶けて委縮する脳軟化症になってしまいます。糖尿病の問題は、身体全体を溶かす陰性な糖分によって細胞が崩壊していく合併症が問題であるということなのです。
身体が溶けて崩れていくエイズや、肺の組織が溶けて喀血する結核も原因は同じであると考えられます。骨が溶けていく骨粗しょう症や歯ぐきが溶けて歯が抜け落ちる歯周病、胃や腸が溶けて穴が開く胃潰瘍や潰瘍性大腸炎、腸管全体が溶けて出血するクローン病なども溶かす作用が強い食べ物の食べすぎが原因だと思われます。

○●夏場に多い胃腸障害○●

医学気象予報によると、日本の夏季(6〜9月)に多発する消化器官系疾患として、ストレスが原因で起こる機能性胃腸症の増加を予測しています。神経性胃炎や過敏性腸症候群などの疾患は20代の、それも、都会で働く女性に多発することがデータの分析から明らかになりました。若い女性は職場の人間関係やプライベートな悩みを多く抱え、ストレスに最も弱い年代であることがうかがえます。「他の人にどう思われているのだろう…」などいつも不安になりがちで、その結果、イライラや精神的緊張が続き、「胃痛」や「胃もたれ」の症状に。また、心配事で「食欲不振」になるほか、胃酸が出すぎて「胃炎」、逆に胃酸が不足すれば「消化不良」になり、さらに胃酸の逆流により「胸焼け」を発症します。このほか、胃の「もたれ感」や「むかつき」を経験することも多いといいます。
 過敏性腸症候群は、検査では特に異常も見られないのに下痢や便秘、腹痛に繰り返し襲われるのが特徴で、同じ腸のトラブルである潰瘍性大腸炎やクローン病ほど重篤ではないものの、ひっきりなしに襲ってくる不快な症状を抱えている人にとっては深刻な悩みです。主な原因はストレスと考えられています。排便は自律神経の副交感神経に支配されていますが、過剰なストレスを受けると自律神経のバランスが崩れ、その働きが狂ってくるのです。脳と直結している腸の働きは敏感で、ストレスの影響を受けやすいため、食事や睡眠時間が不規則な場合はなるべく時間を一定に保ち、規則正しい生活リズムになるように工夫することが大切です。神経性の胃炎や過敏性腸症候群のほか、夏季にはクーラーが効きすぎたところに長時間いる、冷たいビールや清涼飲料水の飲みすぎ、氷菓子の食べ過ぎなどでも胃腸障害が起こりやすいものです。夏バテになりやすい人の中には、梅雨時の気温が25度になった頃から「お腹は空くが、いざ食べる段になると、お腹が一杯のような気がして食べる気持ちが失せ、夜も温度が下がらなくなってくると睡眠不足になり、だるい日が続く…」というパターンに陥る人が多いようです。クーラーなどで身体を冷やし過ぎたりしていると、内臓の機能が低下して胃腸が活発に働かなくなり、食欲減退に至ります。毎年夏バテになる…という方には、体を冷やさない生活や、ビタミンなどを豊富に含む野菜を使ったバランスの良い食事など、夏バテしない身体作りを今からお勧めください。

○●和食で健康づくり○●

日本の伝統的な調味料のみそ、しょうゆ。みそには、大豆の持つコレステロール低下、老化抑制といった効果のほか、がん予防などに有効との報告もあります。1980年代の疫学調査では、みそ汁を飲む頻度が高いほど、胃がんによる死亡率が低く、厚生労働省研究班の調査でも、みそ汁を1日3杯飲む人は、1杯未満の人に比べて乳がんの発生率が40%減少していました。塩分が気がかりな人も多いと思いますが、みそ業界の広報組織「みそ健康づくり委員会」の高梨修委員長は「みその塩分は、がんや高血圧を増やすことはないとの研究結果が報告されています」と説明します。それでも塩分が気になる場合は、具にホウレン草やシュンギク、イモ類といったカリウムを多く含む食材をはじめ、食物繊維の多いワカメ、ゴボウ、コンニャクなどを合わせると塩分の吸収を抑えてくれます。しょうゆにも、動脈硬化抑制やコレステロール低減、免疫力向上などを手助けする成分が含まれていますが、みそもしょうゆも、あくまで調味料で、大量摂取には向きません。東京農大短期大学部の舘(たち)博教授は「みそやしょうゆを使う伝統的な和食が、総合的に日本人の健康作りに合っているのではないか」と話しています。

○●虚血と低体温症○●

虚血とは局所の貧血のことで、局所性貧血と呼ばれます。虚血状態の代表的なものは心筋梗塞や脳梗塞ですが、自覚症状の乏しい軽度の慢性的な虚血状態がさまざまな病気の原因となり問題になっています。現代人はさまざまな要因から、軽度の慢性的な虚血状態となっている人が多いと考えられます。虚血状態が長引くと、酸素の供給や栄養の供給が滞るため、細胞の変性、萎縮、線維化が生じ、さまざまな病気の原因となります。心臓から拍出される毎分約5900mL の血液は、脳に750mL、肝臓に1450mL、腎臓に1200mL、筋肉に1000mL、門脈1100mL、皮膚に350mL などのように分配されていますが、これをみると臓器や器官がいかに血液を必要としているかがわかります。虚血状態が慢性化すると、臓器や器官の機能が低調になり、老廃物の蓄積が生じます。これによって心筋梗塞や狭心症、脳梗塞や脳出血などをはじめとしたさまざまな循環器系疾患のリスクが増えることはもちろんですが、老化の促進、低体温症、免疫力の低下、自律神経の失調、食欲不振、慢性疲労、精神障害、肝機能障害、腎不全、がんなどの原因ともなります。
このうち最近特に問題になってきているのが低体温症です。

虚血と低体温症
近年、現代人の基礎体温が低下する傾向にあり、社会的問題にもなっています。健康な成人の基礎体温(安静時の平熱)は、36.5度前後ですが、最近10 年ほどで35度台の低体温症の人が増えています。もともと高齢者や女性に多い傾向があったのですが、最近は子どもや男性にも増え、さまざまな疾病や障害の原因になっていると考えられています。
この低体温症の原因として、現代人の生活習慣が指摘されていますが、慢性的な虚血、特に臓器や器官における慢性的な虚血も大きな要因となっています。基礎体温はもともと基礎代謝量と密接な関係があります。基礎代謝量は成長期には高く、それにともない基礎体温も高くなります。老年期では基礎代謝量は低く、基礎体温は低くなります。この基礎代謝は自律神経やさまざまなホルモンなどによってコントロールされていますが、総血管延長の約95%を占める毛細血管、特に臓器や器官の毛細血管の血流量によっても支配されています。この毛細血管内の血流が何らかの原因によって悪化すると、酸素や栄養の供給が出来なくなり、老廃物も蓄積するため基礎代謝量が低下し、低体温化します。低体温になると、免疫力も低下し、疲労やアレルギー、生活習慣病など多くの病気にかかりやすい状態になります。不妊や子宮内膜症、子宮筋腫などの婦人科疾患も低体温や冷えと関係があるといわれています。
また、低基礎代謝、低体温状態では、脂肪を燃焼しにくく、太りやすくなります。さらに低体温状態ではガン細胞が活発になる一方、免疫力は低下しますから、がんのリスクは大変高くなります。
低体温症の改善には、食習慣をはじめとした生活習慣全般の改善が基本となります。冷たいものや甘いものの食べ過ぎ、季節はずれの野菜や果物の摂取、過度なダイエット、冷暖房に頼りすぎた生活、運動不足、ストレス、便秘などが原因として考えられます。それにあわせて臓器や器官の毛細血管の血流改善が重要な要件となります。
つまり、1.血小板の正常化、2.新鮮な血液の産生(造血)、3.古い血液の排除(網内系マクロファージ)、4.活性酸素除去、5.赤血球変形能改善、6.血液中の老廃物の排除(新陳代謝促進)です。

○●口の老化○●

「口の老化は生活の質を低下させ、全身の老化につながる」と話すのは、鶴見大学歯学部の斎藤一郎教授です。斎藤教授が特に注目しているのが、唾液中に含まれ、傷や神経の修復などの働きを持つ様々な成分で、それらは口の粘膜から吸収され、全身を強化します。唾液には、アミラーゼ、リパーゼなどの消化酵素や、リゾチームという抗菌作用のある酵素のほか、「パロチン」という成長ホルモンの一種も含まれ、体内で若々しさを保つ働きをしています。パロチンの分泌が盛んであれば、筋肉や内臓、骨、歯などの発育が盛んになります。このように全身の健康維持に大切な唾液ですが、加齢により分泌が減ると「ドライマウス」などのトラブルが生じやすくなります。特に50〜70歳代の人に多く、8〜9割近くが女性といわれるドライマウスですが、その症状には「乾き」のほかにカンジダ菌が関わる「口の中の痛み」もあります。カンジダ菌は普段から口の中に存在しており、通常は特に問題になりませんが、唾液が減少すると菌が増殖して、粘膜に炎症を起こす「カンジダ症」が生じます。そしてカンジダ症になると、舌の表面やほおの内側が赤くなって痛むほか、「味覚異常」や口角が荒れる「口内炎」を伴うこともあります。

○●かぜは万病のもと○●

あなたは1年間に何回風邪をひきますか?
乳児では年6〜7回、幼児では5〜6回、学童で3〜4回、大人になると1〜2回かぜにかかるといわれています。殊に、保育園などで集団生活をすると年間12回位に達する子供もいます。私たちは風邪をひく度に原因となるウイルスに対して“免疫”を獲得していきます。子供に比べて大人がかぜをひきにくいのはそのためです。大人になって年に何回も風邪をひくという人は、子供の頃に免疫が獲得できていないか、免疫力自体が低下しているのかもしれません。
かぜに関係するウイルスはなんと200種類以上あるともいわれています。これから気温が下がり空気が乾燥する時期は「RSウイルス」、いわゆる「呼吸器系の風邪」ウイルスに要注意です。
RSウイルスは例年11月頃から1月頃にかけて流行ります。鼻汁、のどの炎症、せき、微熱を起こしますが、小児に多いのが特徴です。また、新生児や乳児は気管支が細くて柔らかいので炎症を起こしやすく、呼吸困難などが出ることがあり、ゼロゼロいう場合は早期の受診が必要です。
慢性の病気や基礎疾患があると風邪をひくことで症状が悪化したり、肺炎などの合併症を起こしたりすることから、昔から“かぜは万病のもと”と言われています。この時期に流行するウイルスは寒さと乾燥を好みますので、養生として保温、保湿、水分補給を心がけ、バランスのとれた栄養摂取(アミノ酸やカルシウム補給)、充分な睡眠をとるなど免疫力アップを心がけましょう。RSウイルスはウイルスを含むせきやたんなどが、目・鼻・口から感染しますので、手洗い、洗顔、うがい、マスクの着用も効果的です。

○●元気で長生き○●

厚生労働省は、2008年9月1日現在で、日本人100歳以上人口が前年に比べ3981人増え、3万6千人を突破したこと発表しました。そのうち女性は、31,213人と全体の86%を占め、日本の女性の元気さがあらためて浮き彫りとなりました。人口十万人あたりの百歳以上の高齢者数では、一位が沖縄県、二位が島根県、三位が高知県だった。ワースト一位は埼玉県でした。また、総務省が発表した70歳以上人口は前年よりも57万人増加し、2,017万人と初めてニ千万人台を超えた。高齢者(65歳以上)人口(平成20年9月15日現在推計)は、2,891万人で、総人口に占める割合は22.1%となっています。ただ、超高齢社会を迎えるに当たり、寝たきりで長生きするのでは意味はなく、元気で長生きすることが生活の質(QOL)をあげるためには必要です。元気度は、カラダの中の状態からも反映されます。栄養やエネルギーを生み出す肝臓や筋肉、末端の組織まで栄養と酸素と熱を運ぶ血管・血液、そしていつまでもイキイキした頭(脳)でい続けるためにも毎日の食生活や運動に気をつけたいですね。

○●体内のゴミ問題?!○●

メタボリックシンドロームに代表されるように、飽食時代の到来とともに、交通の発達により運動不足にもなってきたために、日本は過剰な栄養を蓄えるようになって来ました。 栄養の過剰は太るだけでなく、その栄養から熱や体に必要なものを作る(代謝)際に出る「ゴミ問題」が体内でも発生していることはあまり知られていません。体で発生した「ゴミ」は大きく分けて二つの経路で排泄されます。ひとつは腎臓です。肝臓で無毒化された老廃物や水溶性のゴミは腎臓で捨てられます。腎臓で血液から濾されたものは「原尿」と呼ばれます。しかし、腎臓ではこの原尿の99%は血液に再吸収され、残りの1%がオシッコとして排泄されるのです。もうひとつの排泄経路は胆汁です。肝臓で無毒化された薬剤や脂溶性のゴミの一部は、コレステロールと共に胆汁として捨てられるのです。胆汁は、一度胆嚢で濃縮された後、十二指腸から分泌され、脂肪を消化酵素と反応しやすいように乳化したり、胃液の分泌促進、消化器のぜん動運動を高める働きが知られています。つまり排泄物を再利用しているのです。そして胆汁も小腸で99%が再吸収され、残りの1%が便として排泄されます。このように、カラダは体内の不要物を一度に大量に捨てるのではなく、再利用しながら悪いものを徐々に捨てていくシステムをもっているのです。だからこそ、体内をいつまでも若く、きれいでいるためには、肝臓、腎臓、そして胆汁の分泌が正常に働いていなければならないのです。

○●食事にも気をつけて!○●

「食欲の秋」にも落とし穴が潜んでいます。やはり食欲の秋には旬のものを選んで食べることが大切です。特にサンマ、イワシ、戻り鰹など青魚が油をいっぱいに溜め込んでおいしい季節です。青魚の油には、DHAやEPAがたくさん含まれています。これら青魚の油の中のEPAやDHAは血液をサラサラにしたり、記憶の改善や情緒の安定など脳をイキイキさせる成分なのです。一方、植物油は、リノール酸がたくさん含まれています。この油も体の細胞の膜やエネルギー源として重要な働きがあるのですが、ついつい摂りすぎてしまうと、血液を固まりやすくさせたり、炎症を悪化させてしまう成分に変化してしまうのです。特にメタボリックシンドロームに該当する方は、植物油を過剰に摂りすぎることは心臓や脳血管疾患のリスクを増やす可能性があるのです。最近、悪玉の油として注目されているのが「トランス脂肪酸」です。特にファーストフードやインスタント食品などには、「トランス脂肪酸」が多く含まれています。トランス脂肪酸は植物油を固形にする際に使われています。また、高温で長期間加熱された植物油の中にも多く含まれています。つまりマーガリンやショートニング、フライドポテトなどに多く含まれているのです。 二十歳前後の女子学生を対象にした調査では、フライドポテトとデニッシュ系のパンを多く摂っていた人にトランス脂肪酸が多いことがわかりました。

○●自分に合った運動を○●

秋といえば、「食欲の秋」「読書の秋」そして「運動の秋」と言われています。学校では運動会シーズンを向かえ、それに便乗して運動を始められる方も多いようです。ところが、すべての人に運動がよいとは言い切れないのです。例えば高血圧の方。一瞬息を止めて力を集中させる懸垂や短距離走などの無酸素運動は、最高血圧も最低血圧もどちらも上昇してしまうのです。しかし、軽い高血圧の方はむしろ運動不足が原因であることもわかっています。そのような方は、軽いジョギングや水泳などの有酸素運動を続けることによって血圧を自ら下げることが出来るのです。また、糖尿病の方も運動が大切です。糖分は筋肉中にも多く含まれており、運動することで消費されるからです。糖尿病の方の場合には、運動するタイミングも気を使います。運動のタイミングは、血糖値が高くなる食後三十分〜一時間後がベスト。高血圧の方と同様に、有酸素運動を一日一回以上、一回につき二十分以上行って、一週間の合計運動時間が二時間半を目標にしましょう。ただし、インスリンを投与している方は空腹時に運動すると低血糖状態となるので注意が必要。動機、めまい、吐き気があったらすぐに運動をやめ、飴などを口にできるようにしておきましょう。 運動は、ストレスを感じずに楽しめることが基本です。運動を始めたら、三ヶ月間は継続しないとすぐに元に戻ってしまいます。

○●秋の夏バテ○●

夏を乗り越えた体には、様々な「疲れ」がたまっています。花王と岐阜大学が、冷房が効いたスーパーマーケットで働く女性93人(平均年齢51・5歳)を対象に行った調査では、「肩が凝る・だるい」「疲れやすい」「首が凝る・だるい」と感じている人はいずれも8割を超えました。花王ヒューマンヘルスケア研究センターの矢田幸博副主席研究員は「長時間の冷房環境による冷えは自律神経の乱れを招き、全身の疲労感につながってくる」と指摘します。毎年10月ごろになると、めまいやふらつき、全身の倦怠感などを訴える人が訪れます。やはり夏の間の「冷房冷え」による症状で、秋に現れる夏バテだといいます。夏の終わりの今の季節から、冷やしがちの生活習慣や飲食を見直すことで、夏の疲れを解消し“秋の夏バテ”を防ぐことができます。東洋医学では、冷えは体の不調を招くと考えられています。そこで部分温め。体の中で熱が逃げやすく冷えやすい首の後ろ、おなか回り、そして足首を冷やさないよう心がけます。「それほど暑さも気にならない季節です。水分はなるべく常温で飲み、週に1回でも、ぬるめのお風呂につかると体の内部の冷えを解消することができるでしょう」と話します。

○●特定健診2○●

特定健診(メタボ健診)を受けた人は、結果がそろそろ届いた頃でしょう。悪玉コレステロールや善玉コレステロールは基準値内でしたか?これらはメタボリックシンドローム、主に動脈硬化のリスク管理のために測定するもの。しかし、もともとコレステロールは体に必要な材料。多すぎると動脈硬化のリスクを高めますが、少なすぎてもがんや脳出血のリスクが高くなるなど問題です。そこで、このコレステロールの新しい読み方として、悪玉(LDLコレステロール)と善玉(HDLコレステロール)の割合を用いて、動脈硬化のリスクを管理しようという試みが提案されています。善玉に比べ悪玉の割合が多いと動脈硬化になるリスクが高く、LDLコレステロール/HDLコレステロールが2.5以上なら血管のつまりが増えることがわかりました。健康な人なら2.0以下、メタボリックシンドロームの人は1.5以下を目指すようにといわれはじめています。動脈硬化予防には魚の脂を取るのがいいでしょう。EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)と呼ばれる健康成分が含まれています。当薬局にはそろえています。

○●ストレス○●

ストレスが多い職業として例えば、責任の重い医師、看護師、教師、航空管制官などの職業の人には血圧が高い人が多いと言われています。また、仕事の期限を間に合わせる為や、寝たきりの家族を介護するために休みなしに無理をすると燃え尽き症候群になりやすいといわれています。慢性的なストレスは神経やホルモンに異常をきたし、動悸や高血圧、不眠を引き起こし、女性であれば月経が止まったり、男性であれば勃起不全になったりします。また、ストレスにさらされた場合の神経やホルモンの回路は、私たちのカラダを守ってくれる免疫にブレーキをかけますので、風邪などの病気にかかりやすくなります。このように悪者扱いされるストレスですが、適度なストレスは生物が環境の変化に適応して生き延びるためには必要なことなのです。ストレスが加わる(危機的な状況に直面する)と、神経による作用で心拍数が上がり全身に血液がいきわたります(血圧が上昇)。一方、ある種のホルモンが分泌され、血圧や血糖を上げて体が臨戦態勢になります。もしストレスを感じる能力がなければ、私たちは戦うことなく淘汰され、自然界で生き残っていないでしょう。ストレス解消に運動が良いといわれます。運動をすると10分もしないうちに、体の中でストレスを感じたときと同じような神経やホルモン反応が起こります。これにより耐性が生まれるからなのでしょう。また、ストレスが強すぎると感じるときは、古くから心を落ち着けるのに用いられてきた牛黄とよばれる生薬を用いるのも良いでしょう。

○●夏の疲れ○●

動きたくない、やる気が出ない、頭がふらふらして眠い、眠っても疲れがとれないと訴える人が多いのがこの時季の特徴です、軽く考えずにそんな人は要注意です!もしかすると、ウイルス感染による「疲れ」かも知れません。夏から秋へ移行する季節の変わり目は、気温変動が大きく、秋は“乾燥した空気”が粘膜や肌を取り巻き、粘膜の乾燥?萎縮?炎症・・・風邪・・・と、体調を崩す元となります。夏の体調管理成績は、秋に結果がでます。今のうちに夏の疲れをリセットして、次の季節に向けての体調管理をしましょう。「疲れ」とは、「痛み」・「発熱」と同じく、体が脳に異常を知らせる警報の一つです。エネルギーが足りなければ「食事をとりなさい」、休養が必要であれば「眠りなさい」と知らせる警報が「疲れ」なのです。肉体を酷使したときは、血中に疲労物質と言われる乳酸やピルビン酸などがたまります。これらはカラダを休めている間に肝臓で分解されて、そのうち疲れもとれます。しかし、休んでもなかなかとれない疲れがあります。それがウイルス感染による疲れです。疲労感、脱力感、眠気、安静にしていたい気分、ゆううつな気分など、私たちはカラダの疲れを脳で感じています。これらは、実はウイルスなどに感染している最中に、ウイルスと戦う免疫細胞から出るさまざまな物質による脳への作用によっても起こることが分かってきました。休んでも疲れがとれないあなた。その原因は私たちの生活環境や身体に住んでいる(共生)ウイルスが原因かも知れません。ウイルス対策にマツタケ菌糸体培養培地抽出物がおすすめです。

○●特定健診○●

特定健診(メタボ健診)がはじまり、お酒やタバも控えるように勧められた人は多いのでは?お酒を飲む人にはタバコを吸う人が多いようですが、お酒を1日2合以上(ビール大瓶2本以上)飲んでタバコを吸う人は、お酒もタバコもとらない人に比べて、食道がんにかかるリスクが7.7倍も高いことが厚生労働省の調査でわかりました。お酒も好き、タバコも好きという方は野菜や果物を食べましょう。厚生労働省の調査では、野菜・果物を食べる量を計算し、1日540c(両手2杯分)の「たくさん食べる」人は、お酒を2合以上飲んでタバコを吸ってもリスクが2.9倍に抑えられました。野菜や果物の色素には、活性酸素の毒消しをするポリフェノールやカロテノイドなどの成分が多く含まれています。野菜や果物が不足しがちな人はお酒やタバコをやめるか、ササヘルスみたいな葉緑素が含まれる医薬品で補給することをおすすめします。

HOMEに戻る