栄町ヤマト薬局　店頭漢方症例集 2012年3月～4月

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２０１０年/9月～１０月|11月～１２月

２０１１年/１月～２月|３月～４月|５月～６月|７月～８月|９月～１０月|１１月～１２月

２０１２年/１月～２月|３月～４月

頻尿　　　　７０歳代　男性　２０１２・３・１

やっと効き始めてくれた。４ヶ月かかったが結構本人は嬉しいらしい。尿意を我慢できなくて下着を濡らすばかりだったから、奥さんにもよくしかられていたらしい。夜トイレに起きるのも４回が２回になったからこれも喜んでくれた。尿意を感じてからあっという間にオシッコが漏れるのは、大人にとっては屈辱だろう。

骨粗鬆症　　　８０歳代　女性　２０１２・３・２

漢方薬には便利なものが多いがこれも代表的なものだろう。老人の筋骨の衰えと頭の衰えを同時で改善できるものがある。この老人も骨そしょう症の進行で生活の質が落ちたと同時に老人性の鬱のようになっていた。僕が作ったのは冒頭で書いた処方だった。この方の場合幸運にも、医師の治療、家族の手厚いお世話で驚く程良くなって、食欲の回復に伴って笑顔や冗談が出だして、歩行器も卒業できるかも知れないところまで回復している。

逆流性食道炎　　　７０歳代　女性　２０１２・３・３

この半年くらい胃酸が上がってきて喉がつかえたようになったり、喉が焼けるような感覚になるらしい。背骨を疲労骨折した後から始まったらしい。牛窓の方だから１週間分漢方薬を飲んでもらったら、３割くらい楽になったと言っていた。それでもずいぶんと楽でもう１週間分持って帰った。逆流性食道炎は漢方薬で治せば薬を止めれるから僕の薬局では患者が多い。

母乳が出ない　　２０歳代　女性　２０１２・３・６
母乳がほとんどでないから、ミルクを使用しなければならないが、なんとかもっと母乳が出るようにならないかと相談を受けた。最近は女性のトラブルは娘に譲っているが、最初の２週間でずいぶんと母乳を出してあげっることが出来て、計３ヶ月は結局母乳で育てたらしい。その後はもう充分ですと礼を言われて卒乳したらしい。今ではおばあちゃんが別の相談できてくれるが、当時の礼を言われる。

癌患者の体重が増える　　６０歳代　男性　２０１２・３・７
ガンの手術後、めまいと、下痢と、朝起きられないことに困っていた。それぞれのテーマで漢方薬を作ったら、まずめまい、その次に朝起きられないこと、そして下痢も毎日だったのが今では２週間のうち４回くらいですむようになった。そして何より治療をしている僕にとって朗報は、体重が６ｋｇ増えて元に戻ってくれたことだ。癌患者が体重が増えたりしたらしめたものだ。本人はきょとんとしていたが、僕は嬉しかった。

老人の痒み　　８０歳代　男性　２０１２・３・８
２年前から背中と肩と頭が痒い。病院でのみ薬や塗り薬をもらっているが一向に解決しない。病院でも治らないし、余り詳しく説明してくれないからこのままでいいのだろうかと相談に来た。皮膚は乾燥してみずみずしさが全くない。これでは痒いだろうと思い、乾燥性湿疹の漢方薬を作って２週間飲んでもらった。すると３割くらい痒みが収まったと言っている。１０割にしたいとまた２週間分持って帰った。

蓄膿症　　６０歳代　女性　２０１２・３・９
秋に風邪をひいてから、毎日色が付いた鼻が出るようになった。最近は緑の鼻で粘っこいから気持ち悪くなった。妹さんがご自分の逆流性食道炎が漢方薬で完治したから紹介してくれて、２時間かかるところから車で相談に来てくれた。遠かったが２週間分だけ漢方薬を作って飲んでもらった。又わざわざ来てくれたが、５割治った気がすると言っていた。住んでいる町の薬局が全部廃業して今は一軒もなく、相談するところがなくて困っていたと言っていた。

背中が寒い　　７０歳代　女性　２０１２・３・１０
老人性の鬱の方が背中が寒くて辛いと言ってきた。当然それは気持ちから来ていると思ったので、ウツの煎じ薬を作った。２週間分を数回飲んでもらったが、背中の寒さだけは改善しない。よく喋るようになったし、笑い出したのだが、そこだけは全く改善しない。そこでまさかとは思ったが簡単な冷えの薬を作って飲んでもらったら、１週間で改善してしまった。初心に帰ることが必要なときもあるものだと痛感した。

皮膚病と漢方薬　　３０歳代　女性　２０１２・３・１２
今まで見たことがない指先の皮膚病？だった。化膿性疾患でもないし、白癬菌でもないし、カンジタ菌でもないし、勿論接触皮膚炎でもない。だから外用薬は見当がつかなかった。その為に手を酷使する職業であってこのところ体調が優れないと言う環境要因を改善するしかないと思ったのだ。その両方を同時に改善する漢方薬を飲んでもらったら、１週間で患部の痛みが取れたと言ってきた。もう１週間念のために飲んでみるそうだ。その人の体質だけがヒントだった。

起立生調節障害　　小学生　女の子　２０１２・３・１３
身体がしんどくて起きあがっていることが困難なため、学校にいけない。学校が好きで行きたいのだけれど身体が言うことを聞かない。半年以上そんな状態が続いていた。漢方薬などを飲んでもらっているうちに少しずつ回復してきて、今は午後２時くらいまでは学校におれるようになった。少し学校にいる時間が延びてきたからもう少しで完全復活できるだろう。病院では全く打つ手がなかったから役に立てて嬉しい。

上がり症　　３０歳代　女性　２０１２・３・１４
パニック症状が出てから人の前で話すなんてのは考えられもしなかった。しかしパニックの漢方薬を飲んでそれがほぼ完治したら、なんと友人の結婚式で上がらずにスピーチが出来た。僕のパニックを治す漢方薬は結構肝っ玉がつくので、こんなよい副産物ももたらされる。僕にとってはしばしば経験することだ。

イライラ　　７０歳代　女性　２０１２・３・１６
ご主人がある会の世話役で毎日のように外出している。大きな会らしくご主人は有名人なのだそうだが、奥さんにとってはいつも一人で楽しんでいるご主人が羨ましくて嫌悪感までわき始めた。いつもうイライラするようになり、目が回ったり吐き気がし始めた。病院で安定剤などを飲まされたら大変だと相談に来てくれた。煎じ薬を２週間分飲んでもらったら、イライラがほとんどなくなって、ご主人のことが気になる程度が減ってきたと言っていた。又２週間分持って帰った。

鼻づまり　　７０歳代　男性　２０１２・３・１７
奥さんの逆流性食道炎が３ヶ月で完治したのをアッシー君でついてきてくれていたご主人が見ていて、今度はご自分の鼻づまりを治して欲しいと言った。もう何年も毎日つまっているらしくこれが治るなんて考えもしなかったらしいが、娘が作った漢方薬が奥さんによく効いて、自分もと言われたらしい。ご主人のも娘が担当したが２週間分の漢方薬で、５割治ったそうだ。鼻が通る生活を数年ぶりに経験したそうで喜んでいた。

のどのつまり　　７０歳代　女性　２０１２・３・１９
１０年ものどがつまっていたらさぞかし不愉快だろう。何となく生気がなくて感情が乏しいように見える。診察を受けた病院は数知れず、診察を受けた科も数知れずらしい。ありとあらゆることをやっての後だから当方としてはハンディーが大きすぎる。２週間分煎じ薬などを飲んで頂いたら、４割治ったそうだ。快挙で喜んでくれているのかと思ったら、血圧が上がったと言って副作用を心配している。漢方薬で上がることはないとは言えないが、もっと喜べばいいのにと思う。そう言った潔癖な性格が喉の詰まりを作っているのかもしれない。長所が時に自分に向かってくる方の典型だ。むくみが出たら漢方薬を休むという条件で又飲んでもらうことにした。

蓄膿症　　１０歳代　男性　２０１２・３・２２
もっと早く訪ねてきてくれていたら浪人をせずに大学に入れたかもしれない。小学生以来というからもう１０年近く鼻が詰まって息苦しさの中で過ごしていたことになる。緑の鼻まで最近は出だしたから、頭はいつも重たかったに違いない。喉に降りる量も相当らしかったから勉強の効率はすこぶる落ちていたと思う。２週間分飲んでもらっただけで本人曰く８割軽くなったのだそうだ。思わず２割？と聞き返したくらいだ。鼻水が出続けていたけれど、ねばっこくなって鼻をかむ回数が圧倒的に減って、詰まりは全くなく、喉に降りるのも朝起きたときだけになったらしい。予備校に行くために家を離れるので１ヶ月分持って帰った。

肝硬変　　７０歳代　男性　２０１２・３・２３
肝硬変がかなり進んでいるのだろうか、食欲が無くじっと家の中に閉じこもっている。外出したくても身体がだるくてその気になれないらしい。病院に注射に出かけるくらいがおちらしい。逆流性食道炎が漢方薬で治った知り合いに紹介されてやって来た。腹水もたまり気味で尿量が少ない。都会からやって来た方で僕の薬局では珍しく経済的に恵まれている方だったので、高価な薬を使わせてもらった。１ヶ月服用してもらったあたりから食欲が出たと言っていて、１ヶ月半たったところで、腹水がたまらなくなり、血液検査の値もよく病院がリーバクトもラシックスも止めていいと言ってくれたそうだ。心苦しいが、経済が病気の世界でもものを言ってしまう。僕らがお世話するのは、誰もが飲める程度の病気でいい。

頸椎ヘルニア　　５０歳代　女性　２０１２・３・２４
華奢な体つきの割には重労働で、重いものを持って毎日３階を上り降りする。そのせいで膝に炎症がおき熱を持って腫れた。これは漢方薬でほとんど治ったが、途中から実は頸椎ヘルニアで首も悪いんですと教えてくれた。となるともちろん腰も悪い。膝が治るに連れて以前持っていた持病が気になりだしたのだろう。骨格系を治療する漢方薬を同時に服用してもらうと２週間で、首がどっと楽になって、ご主人に首を伸ばしてもらうこともなくなったらしい。首の不快はかなりのストレスで、それがなくなっただけでも毎日が楽だろうと思う。

首凝り　肩こり　頭痛　　６０歳代　男性　２０１２・３・２８
ある団体の世話で忙しく飛び回っている方。ストレスも多いみたいでいつもイライラしている。首と肩こりと頭痛の全部を持っていて、結構辛いのだそうだ。人前でそんな弱音を吐けないから、なんとか軽くしてと頼まれた。血の気を下げる処方を中心に漢方薬を飲んでもらったら、２週間で随分楽になったそうだ。遠くの方だから今度は１ヶ月分持って帰った。

老人の腰痛　　８０歳代　女性　２０１２・３・２９
この年齢になるとお医者さんも腰痛なんかはたいして丁寧には診てくれない。痛み止めと胃を守る薬が出るだけで、治りはしない。とても意欲がある方で何でもしますから治してくださいといってこられた。煎じ薬とある天然材料の薬を飲んでもらったら、２週間で十分効果を感じて頂いた。それを３回取りに来てほとんど治ったとお礼を言われた。

頻尿　　６０歳代　女性　２０１２・３・３１
頻尿よりウツや躁状態を疑われるような感じだった。一方的に喋るだけでこちらの言うことはまったく聞きかない。病院で心療内科と泌尿器科の薬はもらっているが、見ていて全く効いていない。入ってきてから出ていくまでに３回トイレを使った。遠くから来られたので最初から１ヶ月分漢方薬を作って渡した。もう２度と来ないような気がしていたが（ドクターショッピングが激しいみたいなので）なんと１ヶ月後に昨日来られた。そして驚くことに頻尿は勿論人格までが変わったように思えた。両方に効いてくれないかなと思って作った漢方薬だが、心も膀胱も落ち着いてくれたみたいだった。今度は礼を言って帰っていった。

膀胱結石　　７０歳代　女性　２０１２・４・３
痔の漢方薬を取りに来ていたときに偶然、膀胱に石があって治療しているのだけれど出なくて困っているとこぼした。その事を依頼されたわけではないが、簡単なお茶があるからそれでもついでに飲んでみたらと言って、民間薬を２種類渡していた。ご自分がいつも飲んでいるお茶に混ぜて飲んだらいいくらいの軽い気持ちだった。１ヶ月後に又畑仕事をしていて痔が悪化したと言って漢方薬を取りに来たが、その時に石が出たと教えてくれた。まさか漢方薬で石の薬があるとは思わなかったので、言わなかったけれど、早くお願いしておけばよかったと言っていた。

胆石　　７０歳代　男性　２０１２・４・５
胃の痛みがなかなか治らないから病院に行ったら胆石だったらしい。大きな病院を紹介されたがなかなか行く暇がないらしい。病院はすぐ大きな病院に行く前提だったから薬をくれなかったらしい。なんとか痛みが治まらないかと言ってきた。１週間分漢方薬を作って飲んでもらったら、痛みが半分くらいになってずいぶんと楽になったらしい。まだ当分行けそうにないので２週間分持って帰った。

リンパの腫れ　　４０歳代　男性　２０１２・４・７
毎年この時期になると、喉と鼻に炎症が起こり、首の下のリンパが腫れてくる。医者に行って抗生物質をもらって飲むが、劇的に効く訳ではないから長期の服用になり、いずれ抗生物質にあたって飲めなくなる。１週間分、免疫を強くする天然薬と炎症を取る漢方薬を飲んでもらうと７割症状が改善した。体調も寧ろよくなった。

頻尿　　４０歳代　女性　２０１２・４・８
勿論完治などとは言えないが、数年前に統合失調症をお世話して、仕事以外なら何でも出来るようになってもらった方。数年ぶりにやってきて頻尿で困っていると言っていた。泌尿器科で治療してもらっているが効果がないそうだ。数年前も頻尿だったが統合失調症のために飲んだ漢方薬で頻尿も治ったから、頻尿だけの漢方薬を作って下さいと言ってやって来た。飲む前から治りそうな期待を口に出していてくれたから、効きやすいだろうと思っていたら案の定、２週間で治ってしまった。

後遺症　　７０歳代　女性　２０１２・４・１０
２年前に転倒したことが原因で、膝が痛い。病院で治療していたが改善しないのでこの数ヶ月何もしていなかった。再び痛みが増してきたので、牛窓のあるもう一軒のお気に入りの薬局に行った。ところがそこがもう廃業していたので、仕方なく僕の薬局に来た。同じ町内だが初めてやってきたらしい。膝が痛いから何か塗る薬をと言っただけだから僕は何をして良いのか分からなかった。どの様な経過でどの様な症状で困っているのか僕は必ず尋ねる。するともう外用薬が何か効果を出せる段階なんてとうに過ぎていた。漢方薬なら改善できる可能性があると言うと意外にもすぐにお願いしますという返事が返ってきた。
２週間分作って飲んでもらったら、７割くらい楽になったと言ってきっちり２週間目にやってきた。田舎だから地縁血縁で僕の薬局に来るわけには行かない人も結構おられるが、この１年以上の時間がもったいなかったと言っていた。

膝痛　　６０歳代　男性　２０１２・４・１１
仕事で牛窓に来て偶然漢方薬の張り紙を見てはいってきた。膝が痛くて歩く度にキヤキヤすると言っていた。膝の裏が硬くなって正座が出来ないから、趣味の写経も机でしているらしい。２週間分漢方薬を作って飲んでもらったら、ほぼ完全に治ったらしい。今日はそのお礼だけのために牛窓までわざわざ訪ねてきてくれた。

鼻水　　２０歳代　女性　２０１２・４・１３
統合失調症であまりにも強い薬を沢山飲んでいるので、せめて花粉症だけは現代薬を飲みたくない。そう言う希望で鼻水たらたらの漢方薬を作ったら、見事に効いてくれて、辛いときに頓服で飲むだけですむそうだ。１週間分が２ヶ月くらいもった。

雲の上を歩く　　６０歳代　女性　２０１２・４・１６
数年来、雲の上を歩いているような感じがして、ほとんど外を歩くことはなかった。スーパーの中を回遊するのが限界だった。病院で調べてもらっても原因がないから、効かないめまいの薬を数年飲んでいた。僕は意外と緊張感などが原因ではないかと思いその方面の漢方薬を作ってみた。一気には効果が出なかったが、熱心な人で１年くらい続けて飲んでもらったら、最近はフラフラしなくなったと言ってもらえるようになった。だからウォーキングも出来るようになった。生活の質は随分上がって貰えたと思う。

パニック　　４０歳代　女性　２０１２・４・１７
一言で言うとパニック症状のせいで全ての外出が出来なかった人。週に一回ご主人にスーパーに連れて行ってもらい、数分で買い物をして帰るそんな生活を何年もしていた。そんな彼女に漢方薬を飲んでもらっていたが、最初に出来たのが毎日でも買い物に行けること。スーパーの中で息苦しくなることが段々なくなった。次に出来たのが車を運転すること。それも人の車に乗れること。自分の運転は克服しやすいが、他人の車に同乗するのはかなり高いハードルだ。そして今週ついに克服したのが、町内会に出席して最後まで平気でおれたこと。後何が出来ないのと質問すると答えはない。何でも出来るようになったのだ。強いて言えばパニックだったことを忘れることくらいだろうか。

足のむくみ　　７０歳代　女性　２０１２・４・１８
相当立派な体格をしている。足は元々太いのだと思うが本人はむくんでいるという。確かに指で押して見せてくれたが、なかなか元にはくぼみが戻らない。何となく息も浅く階段が辛いと言っていた。２週間分むくみを取る漢方薬を飲んでもらうと、指で押した跡の帰りが早くなっていた。足も少し細くなったように見えた。それでも人の倍はありそうだけれど。

交通事故の後遺症　　７０歳代　男性　２０１２・４・１９
数年前に交通事故に遭ってから、歩くと足が痛い。足が余り上がっていないとみえて躓くばかりする。もっぱら自転車で運動をしているがやはり衰えるばかりらしい。奥さんの逆流性食道炎が漢方薬でよくなったのを毎回傍で見ていたから、諦めていた事故の後遺症の治療をしてみたいと思ったらしい。娘が漢方薬を作ってお世話しているが２週間分２回で痛みは半分以下、躓くのはもっと改善しているらしい。今更治るなんてとびっくりしていた。

動悸　息切れ　　８０歳代　女性　２０１２・４・２０
この年齢になるとお医者さんも命に関わらないトラブルはそんなに本気では治してくれない。薬にあたる方が悪いからか知らないが様子を見てみましょうですまされてしまう。この方も歩くだけでしんどく途中休憩しないと買い物に行けなかったのに、治療はしてくれなかった。漢方薬を２週間飲んでもらったら、息切れや動悸がずいぶんと減って、４週間目にはほとんど治ってしまった。今は１日１回だけ予防のために飲む。止めてもいいと言ってもあの頃のえらさを思い出すと恐ろしくて止めれないといっていた。

背中の痛み　　５０歳代　男性　２０１２・４・２４
腰が痛いと相談を受けたのだが、実際には背中だった。本人は腰と思っていたのだが「腰も」と表現した方が正しかったかもしれない。要は脊椎の上から下まで緊張して凝りと痛みに苦しんでいたわけだ。こうした場合は僕は脊椎全てに効果があるように漢方薬を作る。場所は選ばない。実際この方は２週間分の漢方薬と天然薬でずいぶんと楽になってくれた。もし言われるがまま腰痛の漢方薬を作っていても効果は期待できなかっただろう。

偏頭痛　　２０歳代　女性　２０１２・４・２５
病院でもらっている偏頭痛の予防薬が全く効かないのだから、精神的にも辛いだろう。田舎の薬局によく頼ってきてくれたと思う。若いからこの先があまりにも気の毒だ。漢方薬を飲んでもらって最初の２週間分でかなり頭痛の程度が減った。次の２週間で頭痛がしたのは僅か１日だけで、それもどこにでもある程度の頭痛ですんだみたいだ。お子さんを二人育てているから、これからはずいぶんと子育て自体も楽になって貰えると思う。

起立性調節障害　小学生　女の子　２０１２・４・２９
何が原因かよく分からなかったが、大病院では起立性調節障害と診断を受けていた。全く学校には行けないどころか、家の中でも横になっているしかなかった。相談に来たときも腰掛ける状態がとても辛そうだった。とても聡明なお子さんで自分の症状をまるで大人のように僕に説明してくれた。彼女の言うとおりに薬を組み立てていくと、次第に元気になって、今学期は歩いて通学し、授業もほとんど完全に受けれるようになってくれた。半年以上かかったが、とても素晴らしいお子さんだから役に立てたことがとても嬉しい。勿論お母さんの愛情が僕の漢方薬の何倍も功を奏しているのだが。僕が言うのもなんだが、起立性調節障害は現代薬で調節するよりはるかに漢方薬で根本治療した方が早く完治すると思う。